【ワークアラウンド】React アプリケーションに Amazon Interactive Video Service ( IVS ) Player を組み込む
※こちらで紹介するやり方はワークアラウンド(本来のやり方ではない)です。本来意図する組み込みかたは、React や Vue のビルドプロセスでうまくいかなくなることがわかっています。React や Vue へ組み込む方法については、詳細が分かり次第再チャレンジします。詳細はこちらをご覧ください。
アプリケーション開発者にとって嬉しいサービス
先日、Amazon Interactive Video Service(以下、IVS)が発表されました。個人的にはメディア系で一番うれしいサービスです。
IVSは、ビデオストリーミングを短いステップ数で開始できるサービスです。開発側(運用側)がやることは以下のような作業で済みます。
- IVS のストリームを用意する(AWSコンソールで作業)
- 作成したストリームを配信者に伝える
- Amazon IVS SDK を使って、Webやモバイルアプリにプレイヤーを組み込む
以上です。これは、事業開発の観点でみると、以下のユースケースで有効です。
- Twitch や OPENREC のような配信サービスを提供したい
- アイレット様がやっているような、オリジナルの勉強会のストリーミング環境を構築したい
- HELLO! PROJECT の 「ハロプロ研修生発表会」のような、ワンショットのイベントをストリーミング配信したい
- 視聴者による投票機能など、そのイベント専用のアプリケーションも提供したい
いずれのユースケースも、 配信者の手間は最小限に、視聴者にリッチな体験を届けたい というモチベーションだとわかります。これを踏まえて、Web版で、React に組み込めれば、アプリケーションとして開発しやすいなと考え、最小限の構成でまずは組み込んでみるところからはじめました。
現状、インストールした Amazon IVS SDK は素直には使えない
早速こちらのサンプルを見ながら、Reactアプリケーションに組み込むチャレンジをしました。
…が、駄目!どう頑張っても、再生のときに WebAssembly 関連のエラーになってしまいます。 create-react-app
で作ったこともあり、yarn eject
して webpack.config.js
に wasm
ファイルもバンドルするよう設定を追加したりも試したのですが、結局 ivs sdk をインストールして使う方法はうまくいきませんでした。
Vue でも同様のようなので、もう少し情報が集まるまで待ちます。今回は、issueのコメントにもある、<script>タグをappendしてIVSプレイヤーを組み組むワークアラウンドを紹介します。
暫定的な回避方法
create-react-app
した後、AmazonIVSWorkaround.js
というコンポーネントを作ります。以下のように書きます。
import React, {useEffect, useRef} from 'react'; function AmazonIVSWorkaround(options) { const divEl = useRef(null); const videoEl = useRef(null); useEffect(() => { const script = document.createElement('script'); script.src = 'https://player.live-video.net/1.0.0/amazon-ivs-player.min.js'; script.async = true; document.body.appendChild(script); script.onload = () => { // eslint-disable-next-line no-undef if (IVSPlayer.isPlayerSupported) { // eslint-disable-next-line no-undef const player = IVSPlayer.create(); player.attachHTMLVideoElement(document.getElementById('video-player')); player.load("https://fcc3ddae59ed.us-west-2.playback.live-video.net/api/video/v1/us-west-2.893648527354.channel.DmumNckWFTqz.m3u8"); player.play(); } } return () => { document.body.removeChild(script); } }, [] ) return ( <div ref={divEl}> <video id="video-player" ref={videoEl} playsInline autoPlay height={300} controls /> </div> ); } export default AmazonIVSWorkaround;
こちらのガイド で紹介されているのと同じやり方です。スクリプトを読み込んだ後、グローバルスコープに追加された IVSPlayer
を使ってストリームを再生しています。ちなみにこちらで再生しているストリームはあらかじめAWSが用意してくれているデモストリームのようです。常に流れているので、テストで有用です。
App.js
に組み込み、yarn start
すると以下意図どおり再生できます。
yarn add amazon-ivs-player
で追加したプレイヤーを組み込む方法がわかったら、再度チャンレンジします。
サンプルリポジトリ
以下の手順で試せます。
git clone [email protected]:cm-wada-yusuke/amazon-ivs-react-js-sample.git
cd amazon-ivs-react-js-sample
yarn install
yarn start