ダミーデータ作成のお供に! VS Code 拡張機能「vscode-random」で人名やカラーコードなどを自動生成してもらおう!
はじめに
ダミーデータを作成しなければならないときってありますよね?
テストデータやサンプル画面を作るときに値をどうするか困ったことありませんか?
そういった悩みを VS Code で解決するための拡張機能が vscode-random です。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=jrebocho.vscode-random
デモ
拡張機能としてはカーソル位置にランダムな値を挿入するという単純なものなのですが、VS Code のマルチカーソル機能と組み合わせることで非常に強力な体験を得ることができます。
名前やメールアドレスの項目がある JSON や YAML に対し、複数の項目にまとめて値を挿入して作り上げるのは気持ちいいこと間違いなし!
対応コマンド
コマンド | 説明 | 生成例 |
---|---|---|
randomByte | 0-255 の範囲でランダムな数値を生成する | 225 |
randomShort | 0-65535 の範囲でランダムな数値を生成する | 19439 |
randomInt | 0-4294967295 の範囲でランダムな数値を生成する | 2268837811 |
randomLong | 0-9007199254740992 の範囲でランダムな数値を生成する | 5085949016932352 |
randomIntCustomRange | MIN-MAX の形式で指定した範囲でランダムな数値を生成する |
Input: 20-100 Output: 54 |
randomGuid | ランダムな GUID を生成する | a717f8bd-4ff0-5ec6-aaa5-3a0e4d836537 |
randomStringCustomLength | 指定した文字数のランダムな文字列を生成する | vomajocg |
randomSampleFromInput | カンマ区切りで入力した中からランダムで1つを選択する | Input: a,b,c,d,e Output: d |
randomName | ランダムな名前を生成する | Beatrice Leonard |
randomStreetAddress | ランダムな住所を生成する | 126 Cocul Circle |
randomCity | ランダムな街名を生成する | Edfizo |
randomCountryCode | ランダムな国名コードを生成する | LV |
randomCountryName | ランダムな国名を生成する | Tuvalu |
randomPhoneNumber | ランダムな電話番号を生成する | (237) 328-2354 |
randomEmail | ランダムなメールアドレスを生成する | [email protected] |
randomIP | ランダムな IP アドレスを生成する | 118.163.23.241 |
randomIPv6 | ランダムな IPv6 アドレスを生成する | 1fe6:8b39:ea84:38c3:efcb:085c:decd:e0d6 |
randomUrl | ランダムな URL を生成する | http://alowo.sh/wajaufa |
randomHexColor | ランダムなカラーコードを生成する(16進数) | #ECB7AF |
randomRgbColor | ランダムなカラーコードを生成する(RGB値) | rgb(84,39,247) |
randomIban | ランダムな IBAN コードを生成する | QG32WGUV00000000003249640027717632 |
randomRegEx | 入力した正規表現にマッチするランダムな文字列を生成する | Input: \d{1,3}-\w{4}-\d{2,4} Output: 8-Obak-828 |
仕組み
Chance というランダムな値を生成する JavaScript ライブラリを使用しているようです。
このライブラリは他にも動物の名前や企業名やハッシュタグのランダム生成にも対応していますし、メールアドレスのドメイン部分を固定してランダムなメールアドレスを生成するといったような、 vscode-random で対応しているコマンドでもオプション次第でより高度な値生成ができるようになっています。
Chance で対応しているが vscode-random で使えないコマンドで、欲しいものがあれば自分で改修して Pull Request を投げてみてはいかがでしょうか。
See also
似たような拡張機能に「vscode-faker」があります。
こちらは faker.js を用いているため高機能です。ただし項目が階層化されているので選ぶのに戸惑うかもしれません。シンプルさを求めるなら「vscode-random」がよさそうに思いました。
最後に
VS Code は単体でも十分高機能ですが、拡張機能を組み合わせることでより快適になります。
ダミーデータの生成の手助けに vscode-random を利用してみてはいかがでしょうか。
(最後に勝手に宣伝)VS Code のユーザコミュニティが主催する、VS Code Conference Japan が11月21日(土)に開催されますよ!