[アップデート] Amazon EFSのElastic Throughputで最大250万読み取りIOPSと最大50万書き込みIOPSをサポートしました
こんにちは。サービス開発室の武田です。
AWSのファイルストレージサービスであるAmazon EFSで、IOPSを引き上げるアップデートがありました。
スループットモードのおさらい
Amazon EFSではワークロードに応じて、特性の異なるスループットモードを選択できます。
- Elasticスループット
- 推奨、デフォルト
- 予測が難しいワークロードや柔軟にスケーリングしてほしい場合
- プロビジョンドスループット
- ワークロードのパフォーマンス要件が明確な場合
- バーストスループット
- ファイルシステムのストレージ量に合わせてスケーリングするスループットが必要な場合
今回アップデートがあったのは、 Elasticスループット となります。
一気に10倍のIOPSをサポート
これまでのElasticスループットモードは、読み込み90,000~250,000
、書き込み50,000
のIOPSをサポートしていました。アップデート後もデフォルトは同じです。では何が変わったかというと、上限緩和申請をすることによって、読み込み2,500,000
、書き込み500,000
まで引き上げることが可能になりました。
大規模なシステムでEFSを利用しており、スループットの頭打ちに悩んでいたような場合は、上限緩和申請をするだけでパフォーマンスの改善が見込めます。
マネジメントコンソールで申請画面を確認してみた
実際に上限緩和申請をするわけにはいかないので、申請画面の確認をして終わります。
緩和申請はEFSの画面ではなく、Quotasの画面から行います。
AWSサービスからEFSを選択します。
クォータの一覧が表示されますので、その中から「Maximum read IOPS per file system with Elastic throughput」を探します。このアカウントではデフォルトの250,000
のようです。
リンクをクリックするとリクエスト履歴などが表示される画面になります。右上に「アカウントレベルでの引き上げをリクエスト」ボタンがありますのでクリックします。
「クォータ値を引き上げる」に引き上げ後の値を入力してリクエストすれば申請完了です。
まとめ
Amazon EFSのElasticスループットモードで、IOPSを10倍まで引き上げられるアップデートが来ました。機械学習など大量のデータを読み書きするようなワークロードでは特に効果を発揮するのではないでしょうか。