Unreal Engine 4のソースコントロール先としてSubversionを指定してみた
どうも、最近Unreal Engine 4で遊んでいるコンサルティング部の後藤です。
記事通り、今回はEC2にSubversionを構築し、ローカル端末のUnreal Engine 4でソースコントロール先に指定をやってみました。
環境説明
・Unreal Engine 4 (Version : 4.26.0) ローカル端末のWindows10に導入 ・Subversion (Version:1.7.14) EC2 Amazon Linux2に導入
Subversion構築
今回はUnreal Engine 4からSubversionにはHTTP接続を行うため、subversion
とmod_dav_svn
を一緒に導入します。
yum install subversion mod_dav_svn
Subversion導入後、Subversionの設定とリポジトリを作成を行います。
### Subversionの設定 $ cat /etc/httpd/conf.d/subversion.conf LoadModule dav_svn_module modules/mod_dav_svn.so LoadModule authz_svn_module modules/mod_authz_svn.so <Location /svn> DAV svn SVNParentPath /var/www/html/svn SVNListParentPath on AuthType Basic AuthName "SVN Auth" AuthUserFile /etc/svn-auth-users Require valid-user </Location> ### リポジトリ作成 $ mkdir -p /var/www/html/svn $ cd /var/www/html/svn $ svnadmin create sample-game-repo $ chown -R apache: sample-game-repo/
Subversionへの接続には認証を求めるよう、Basic認証の設定を行います。今回はユーザ名admin、パスワードをpassw0rdと設定しています。
$ htpasswd -cb /etc/svn-auth-users admin passw0rd ※パスワードはいい感じに設定してね!
上記設定が完了したらhttpdを再起動して、ブラウザでSubversionのリポジトリを確認してBasic認証とリポジトリが見れることを確認します。
プロジェクトをSubversionにコミット
Subversionの構築後、次はUnreal Engine 4のプロジェクトをSubversionで管理出来るように設定します。
Subversionのリポジトリをローカル端末にチェックアウトするため、ローカル端末ではTortoiseSVN
を使用しています。
まず、対象となるUnreal Engine 4のプロジェクトにSubversionのリポジトリをチェックアウトします。
チェックアウトが成功すると、対象のプロジェクトフォルダ内には .svn
という隠しフォルダが作成されます。
チェックアウト後、Subversionで管理する必要があるファイルを全てコミットします。今回は検証のため、プロジェクト内にある全てのファイルを選択しています。
Subversionをブラウザで確認すると、コミットされたファイルを確認する事が出来ると思います。
Unreal Engine 4のソースコントロール設定
次に、Unreal Engine 4のEditorからSubversionにコミットを行えるよう、ソースコントロール先に設定します。
まず、Editorの画面上にあるソースコントールを選択します。
ソースコントロール先としてSubversionを選択すると、Subversionのログイン情報を入力する項目が表示されます。
ログインに成功すると、ソースコントロールのマークが赤から緑に変わります。
これで、Unreal Engine 4のEditorからSubversionにコミット出来るようになりました。今回は試しに既存のキャラクターメッシュを複製したデータをSubversionにアップロードしてみます。
ブラウザで確認すると、先程複製したデータがコミットされていることが確認出来ました。
まとめ
Subversionを構築し、Unreal Engine 4のソースコントロール先に指定してみました。ゲーム開発ではアセット等の容量の大きいデータを扱うためVCSとしてメジャーなGithubよりは、PerforceやSubversionを使用することが多いと聴きました。まだまだUnreal Engine 4は触り始めのためまだ分からない事が多いですが、遊んでいきたいと思います。
本記事が何方のお役に立てば幸いです。