Slackワークフロー利用状況をトラッキングする

Slackワークフロー利用状況をトラッキングする

Slackワークフローの利用状況がアナリティクスでは取得できないため、簡易にでも測定しようと試みた結果について書きました。
Clock Icon2023.11.22

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Slackの新ワークフロー移行に対応できなかったワークフローのリビルド版を社内で公開しました。しかし、移行率を標準機能では測定できないという問題に気が付きました。

Slackにはアナリティクス機能がありますが、残念ながらワークフローは対象外です。計測方法を探した結果、シンプルながらもSpreadSheetへの出力ステップで代用することにしました。

対応手順

SlackとSpreadSheet間での連携が必要です。

  1. 集計用SpreadSheetを作成する
  2. SpreadSheet上で入力シートと集計シートを作成する
  3. SlackワークフローにSpreadSheetへの出力ステップを追加する

集計用SpreadSheetを作成する

作成後、A1セルに適当な文字を入れて、ワークフローからSpreadSheetステップを用いてSlackから参照できることを確認します。もしSlackから参照できない場合は、権限の確認を行いましょう。

SpreadSheet上で入力シートと集計シートを作成する

参照可能であることを確認した後、シートの整形を改めて行います。新たにシートを1つ追加し、COUNTIFを使用して集計セルを作成します。

入力シート側のカラムは、入力元ワークフローが識別できる限り、自由にデータを投入していただいて構いません。時間毎のデータを入力しておくと、集計が容易になるでしょう。

SlackワークフローにSpreadSheetへの出力ステップを追加する

出力する要素はどのワークフローから生じたものかを識別できるようにします。最も手軽な方法はワークフロー実行のURLを使用することです。しかし、起点がURLでなく、絵文字の付与などの場合は、固有の文字列を挿入しておきます。

ステップが出力されたメッセージ内のボタンのクリックによって進む設定の場合、ボタン操作後に構成が更新されると、ボタンは動作しなくなります。これを集計対象に含めたい場合は、更新後にボタンを含むメッセージを再出力する必要があります。

あとがき

専門のトラッキング用システムも検討しましたが、結局のところ集計が可能であれば良いと判断し、手軽なSpreadSheetへの出力ステップを採用しました。

今回の方法では、ワークフローが実行されるまでの過程を追うことはできません。アナウンスが伴いますが、古いワークフローを廃止して、新しいワークフローを操作しやすい導線上に配置するという選択肢も考えられます。

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