Tableau Serverのパフォーマンスを記録してみた #tableau

Tableau Serverのパフォーマンスを記録してみた #tableau

Clock Icon2018.06.04

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はじめに

こんにちは。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaです。

本エントリは、Tableau Server Qualified Associateの試験ガイド「評価するスキル」に関連する内容となります。

  • ※2018年4月にバージョン2018.1がリリースされましたが、2018年5月現在のTableau Server Qualified Associateはバージョン10.5が対象のため、バージョンで異なる仕様や挙動については、バージョン10.5を対象にしています。

本エントリの概要

今回は試験ガイドの「パフォーマンス測定」についてです。

Tableauで作成したビューやダッシュボードにおける重要な要素の一つにパフォーマンスがあると思います。ビューやダッシュボードを作成する目的には色々あると思いますが、「可視化されたデータを分析して、何らかの意思決定を行う」というのが多いのではないでしょうか。逆に言えば、意思決定を行うためにデータを見るわけですが、そのデータ…つまりビューやダッシュボードの表示が遅いと、意思決定を行うスピードも必然的に遅くなります。意思決定が遅くなれば、それだけビジネスそのもののスピードが遅くなりますので、ビューやダッシュボードのパフォーマンスは重要な要素といえると思います。

しかし、ダッシュボードのパフォーマンスが良いか悪いかは、体感的にわかりますが、「じゃあ具体的にどこが悪いのか」というのは、体感ではわかりません。そんな時のために、Tableauには「パフォーマンスの記録」という機能が備わっています。今回はこちらの機能について見ていきたいと思います。

また、ダッシュボードだけでなく、Tableau Server自体のパフォーマンスを記録する方法も併せて紹介します。

Tableau Desktopの場合

Tableau Desktopは、画面上部のメニューから「パフォーマンスの記録」を行うことができます。試してみたことのあるユーザーも少なくはないのではないでしょうか。Tableau Desktopでの詳しいやり方については、以下のエントリをご覧ください。

Tableau Serverの場合

もしかしたら「パフォーマンスの記録はTableau Desktop専用の機能」と思っているユーザーもいるかもしれません。しかし、Tableau Server上でもパフォーマンスの記録は可能です。次項から、実際に試してみたいと思います。

Tableau Server上でワークブックのパフォーマンスを測定してみる

Tableau Server上でのパフォーマンスの記録を有効にする

まず、Tableau Serverでパフォーマンスの記録ができるように、設定を変える必要があります。

Tableau ServerのWebUI上で、「設定」のメニューに遷移します。そして下の方にある「ワークブック パフォーマンス メトリックスを記録」の部分にあるチェックボックスにチェックを入れましょう。これで、パフォーマンスの記録が有効になりました。

Tableau Server上でパフォーマンスを記録してみる

Tableau Server上で表示したビューのパフォーマンスを記録するには、Tableau Desktopのようにメニューから選ぶのではなく、URLをいじることで機能をONにします。

とりあえず、パフォーマンスの記録をしたいビューを開いてみましょう。

URLをじっくり見てみます。

URLの末尾に「:iid=3」とありますが、これはセッションIDとなります。パフォーマンスの記録を行うには、このセッションIDの直前に、下記の値を入れます。

:record_performance=yes&

このビューでパフォーマンスの記録を行うのであれば、URLは下記のようになります。

お気づきの方もいると思いますが、要するにパフォーマンスの記録を行うためのURLパラメータを指定してあげるって感じになっています。

で、続きですが、このURLでページをリロードした後、ビュー上部ツールバーの「更新」を選択します。読み込みが終わった後、その横にある「パフォーマンス」を選択すると、パフォーマンスの記録の結果が、別ウィンドウで表示されます。ツールバーの「更新」は、キャッシュを無視して、再度読み込みを行うボタンになります。これを押しておくことで、キャッシュ利用時ではなく、本来のパフォーマンスを記録することができます。

結果の内容自体については、Tableau Desktop版と同じですので、詳細な解説は割愛します。パフォーマンスの記録をやめたい時は、URLから先程のパラメータを消すか、別ページに移動すればやめることができます。

Tableau Server自体のパフォーマンスの確認方法

Tableau Serverのパフォーマンスの確認方法として、上記の「パフォーマンスの記録」の他に、Windowsパフォーマンスモニタリングツールを使用するものがあります。こちらの機能を使用して、Tableau Server自体のパフォーマンスを詳細に記録することができます。

Tableau ServerがインストールされているWindowsサーバーにログインし、パフォーマンスモニターを管理者権限で起動します。(検索機能で「パフォーマンス」等を入れたらすぐに出てきます)

パフォーマンスモニターを起動したら、左メニューのデータコレクターセット→ユーザー定義を右クリックし、新規作成→データコレクターセットを選択します。

適用に名前をつけて、「手動で作成する」を選びます。

「データログを作成する」のパフォーマンスカウンターを選びます。

実際に記録する要素を選択します。Tableauの公式ヘルプに書かれているオススメのものを選んでみました。

そしてログを保存する場所を選んで完了します。その後は、下記画像を参考に、ログのフォーマットをカンマ区切りにします。そして、左メニューの「Tableau Serverのパフォーマンス」を右クリックして「開始」を選ぶと、ログの記録が開始されます。

実際にログを見てみると、このようにCSV(カンマ区切り)で保存されていました。CSVなので、もちろんTableau Desktopで分析することもできます。

おわりに

今回はパフォーマンスの記録ということで、Tableau Server上でビューのパフォーマンスを記録する方法と、WindowsのパフォーマンスモニターでTableau Server自体のパフォーマンスを記録する方法を見てきました。ただ、実際に大事なのはパフォーマンスを記録した後、どこが原因なのか、その原因をどう改善していくか、といった部分です。下記エントリを参考にしつつ、パフォーマンスの優れたビューを共有できるようになりたいですね。

参考

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