Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その1〜 #tableau

Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その1〜 #tableau

Clock Icon2017.12.01

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はじめに

こんにちは。DI部のtamaです。

当エントリはTableau - Function Advent Calendar 2017の1日目のエントリです。

当アドベントカレンダーについて

このシリーズでは、Tableauの計算フィールドで使用できる関数を全部使ってみる、というシリーズになります。昨今、Tableauを利用しているユーザーが増えてきていると思いますが、さすがに全ての関数を一度でも使ったことのあるユーザーはそうそういないだろう…ということで始めてみました。

  • 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
  • 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
  • TableauHelp 関数

アドベントカレンダーに参加するのは、私、tamaです。(要するに一人で全部担当)

目次

検証環境

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
  • (場合によって)関数グラフ描画用データ
  • -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
  • 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
  • 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO

ABS(number)

概要

引数の絶対値を返します。

  • 正負(プラスやマイナス)の関係ない数値を求めます。
  • ABSとはアブソリュートとのこと
  • なんかかっこいい(中学生の発想)

使ってみた

ABS([利益])

マイナスの利益もプラスになっています。

どういう時に使う?

  • 2つの数値の差を算出したいとき
  • 普通に差を計算すると、マイナスになってしまいます。
  • 例えば 「差が大きいランキング」を出す場合、マイナスがあるとややこしいので、絶対値にします。

参考文献

ACOS(number)

概要

指定された数値の逆余弦を返します。結果はラジアン単位です。

  • アークコサイン(そのコサインが数値となる角度のこと)を算出します。
  • 引数は0.1〜1.0の間となります。
  • 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。

使ってみた

三角関数なので、関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

ACOS([y])

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

ASIN(number)

概要

指定された数値の逆正弦を返します。結果はラジアン単位です。

  • アークサイン(そのサインが数値となる角度のこと)を算出します。
  • 引数は0.1〜1.0の間となります。
  • 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

ASIN([y])

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

ATAN(number)

概要

指定された数値の逆正接を返します。結果はラジアン単位です。

  • アークタンジェント(そのタンジェントが数値となる角度のこと)を算出します。
  • ざっくりいうと、タンジェントの値を入れると、角度(にあたる値)が返ってきます。
  • 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

ATAN([y])

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

ATAN2(y number, x number)

概要

指定された 2 つの値 (x と y) の逆正接を返します。結果はラジアン単位です。

  • ATANの拡張版という位置付けです。
  • 指定した座標から原点を結ぶ線(ベクトル)と、X軸の成す角度となる値を算出します。
  • 返り値は弧度なので、度数に変換する場合はDEGREES関数を使用します。

使ってみた

x=1、y=2という座標で式を書きます。

ATAN2(1,2)

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。
  • ATANだと、タンジェント自体の値が必要なのですが、ATAN2は座標位置があれば、算出できるので、こちらの方が使用頻度は高そうです。

参考文献

CEILING(number)

概要

数字を、同等またはより大きい値である最も近い整数に丸めます。

  • いわゆる「天井関数」
  • 引数以上の中で、最小の整数を返します。
  • Excelに同じ関数がありますが、Excel版は切り上げる基準値を指定できるに対して、Tableau版は指定できません。

使ってみた

円周率を入れてみました。

CEILING(3.14159265359)

切り上げられて4になってますね。

余談ですが、私はゆとり世代ですが、授業はちゃんと「3.14」でした。

どういう時に使う?

  • 金額計算における端数の処理などで利用できると思います。

使用できるデータソース

CEILING関数は、接続しているデータソースによっては使用することができません。 各データソースにおける対応可否は、Tableau公式リファレンスを参照してください。 数値関数

参考文献

COS(number)

概要

角の余弦を返します。角を弧度で指定します。

  • 引数に指定した弧度のコサインを求めることが出来ます。
  • 引数は弧度なので、度数で指定したい場合はRADIANS関数で変換しておく必要があります。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

COS([y])

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

COT(number)

概要

角の余接を返します。 角を弧度で指定します。

  • 引数に指定した弧度のコタンジェントを求めることが出来ます。
  • コタンジェントとは、タンジェントの逆数にあたります。
  • 引数は弧度なので、度数で指定したい場合はRADIANS関数で変換しておく必要があります。

使ってみた

関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

COT([y])

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法もありそうです。

参考文献

おわりに

今回は数値関係の関数を見てきました。数学の苦手な私には少々辛かったです…。(三角関数なんて、学校の授業以来使ってない…)

次回はtamaによるTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その2〜です。お楽しみに。

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