2024年11月に公開されたAWSサービスのサポート終了アナウンスまとめ
しばたです。
先月に続き今月もいくつかAWSサービス終了のアナウンスがあったので本記事でまとめておきます。
対象サービス一覧
一部サービスでは無くデバイスが混ざっていますがご了承ください。
サービス/デバイス | 内容 | 終了日 | 特記事項 |
---|---|---|---|
AWS Snowcone 全モデル | 提供終了 | 2024年11月12日 | 後継モデル無し。既存デバイスのサポートは2025年11月12日まで |
AWS Snowball Edge 旧モデル | 提供終了 | 2024年11月12日 | 後継モデル有り。既存デバイスのサポートは2025年11月12日まで |
Amazon Elastic Transcoder | サービス終了 | 2025年11月13日 | 明言されていないが既に新規利用不可の模様 |
AWS Elemental MediaStore | サービス終了 | 2025年11月13日 | 明言されていないが既に新規利用不可の模様 |
[提供終了] AWS Snowcone と AWS Snowball Edge 旧モデル
最初に2024年11月12日にAWS Snow Familyのデバイス更新に関するブログが公開されました。
こちらによると同日付けで
- AWS Snowcone HDD
- AWS Snowcone SSD
- AWS Snowball Edge Storage Optimized 80TB
- AWS Snowball Edge Compute Optimized with 52 vCPUs
- AWS Snowball Edge Compute Optimized with GPU
の新規提供停止が発表されました。
AWS Snowconeは全モデル提供停止となり後継モデルも無いため完全終了となります。
AWS Snowballは現行モデルの
- Snowball Edge Storage Optimized with 210TB (104 vCPU, 416 GBメモリ, 210TB SSD)
- Snowball Edge Compute Optimized (104 vCPU, 416 GBメモリ, 28TB SSD)
のみ継続される形です。
既存のデバイスについては2025年11月12日までサポートが継続されます。
現在残っているSnow Family
今年4月の報道でAWS Snowmobileの終了が判明しており一般提供されるデバイスはAWS Snowball Edgeだけになりました。
防衛産業向けのAWS Snowbladeを含めればまだFamilyの体は保っているものの、https://aws.amazon.com/snow/
にアクセスするとhttps://aws.amazon.com/snowball/
にリダイレクトされる様になっておりFamilyであることを止める意図はある様です。
- 参考
確認してみた
マネジメントコンソールからSnow Familyのジョブを追加しようとすると、デバイス選択画面でデバイス提供停止の案内が出る様になっていました。
先述の通り現行のSnowball Edge 2モデルのみ選択可能となっています。
[廃止] Amazon Elastic Transcoder
次に2024年11月12日にAmazon Elastic Transcoderのサービス終了がブログで案内されました。
こちらによると2025年11月13日をもってサービス終了となり、その後は全ての機能にアクセス不能になるとのことです。
新規利用の停止は特に明言されていなかったものの新規アカウントでの利用は不可となっている模様です。
詳細
Amazon Elastic Transcoder自体の詳細やサービス終了に向けた具体的な対策についてはこちらの記事をご覧ください。
[廃止] AWS Elemental MediaStore
併せてAWS Elemental MediaStoreのサービス終了もブログで案内されました。
こちらもElastic Transcoder同様に2025年11月13日をもってサービス終了となり、その後は全ての機能にアクセス不能になるとのことです。
新規利用の停止は特に明言されていなかったものの、私の検証環境で試した限りでは新規利用が不可となっていました。
詳細
AWS Elemental MediaStore自体の詳細やサービス終了に向けた具体的な対策についてはこちらの記事をご覧ください。
機能の廃止
AWS Application Discovery Service Discovery Connector
オンプレミス(VMware)環境のソフトウェア情報を収集してクラウド移行につかうAWS Application Discovery Serviceのうち、検出エージェントであるDiscovery Connectorの廃止がブログで案内されています。
Discovery Connectorは2025年11月17日でサポート終了となります。
AWSとしては代わりに仮想アプライアンス(OVAファイル)形式のAgentless Collectorの利用を推奨しています。
Amazon ECR 旧基本スキャン(CLAIR)
2024年11月15日ごろに個別の利用者に対してAmazon ECRの基本スキャンのうち旧バージョン(CLAIR
)のサポートを2025年10月1日をもって終了する旨の通知がされています。
AWSとしては現行バージョン(AWS_NATIVE
)の利用を推奨しています。
詳細は以下の記事をご覧ください。
最後に
簡単ですが以上となります。
過去にシリーズ記事も書いたことがあるのでAWS Snowconeの提供終了がとても悲しいです。
個人的には非常に良いデバイスだと思っていたのですがビジネスとしては厳しい結果だったのでしょう...こればかりは仕方ないですね。
今月中に追加のアナウンスがあれば随時内容を更新していきます。