新機能、新サービス続々紹介!! SORACOM Conference 2016 “Connected.” 基調講演レポート #soracom

新機能、新サービス続々紹介!! SORACOM Conference 2016 “Connected.” 基調講演レポート #soracom

Clock Icon2016.01.28

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昨年秋口のサービスリリース以降、非常に大きな注目を集めている『ソラコム(SORACOM)』。そのソラコムのカンファレンスイベントが2016年01月27日に大崎にて開催されていましたので参加して来ました。弊社としてもスポンサー企業として出展していましたので、その辺りの模様も少々踏まえつつ、基調講演のレポートを当エントリでご紹介して行きたいと思います。(※ちなみに、今回は取材申請を行い、PRESS枠として参加しております)

目次


今回のカンファレンスイベントの開催会場は大崎ブライトコアホール。大崎駅から5分しないくらいの距離にある建物でした。

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イベント会場となるフロアに入ると、開場したばかりの時間帯なのに既に大勢の人々で賑わっておりました。この光景を見るだけでも、如何に注目度が高いのかが分かりますね。

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プラチナスポンサーである弊社も、ブースを出展させて頂いておりました!

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展示風景はこんな感じになっておりました。私が撮影に訪れた際も、多くの人が足を止めてデモ風景等を見ていたり、相談等をされていました。

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当日のブース出展に併せて、弊社コーポレートサイトでも以下の情報をリリースしております。併せてご覧頂けますと幸いです。

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《基調講演》IoT つながるその先へ

  • 登壇者:玉川 憲 氏(株式会社ソラコム 代表取締役社長 兼 共同創業者)
  • ゲストスピーカー:川原 均 氏(株式会社セールスフォース・ドットコム 取締役社長兼COO(最高執行責任者)兼 米国セールスフォース・ドットコムシニアバイスプレジデント)

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今回の基調講演は、まず1つの動画から始まりました。SAFECASTとSORACOMの取り組みに関する動画が暫く流れます。SAFECASTについては以下公式サイト及び日本語情報に紹介が詳しく載っています。

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SAFECASTに関するYouTube動画もありましたので併せて掲載。

SORACOMの創設と各種サービスの紹介

動画終了後、満を持して株式会社ソラコム 代表取締役社長 兼 共同創業者、玉川 憲氏の登場です。

『本日は新サービスのご紹介、お客様事例のご紹介、またたくさんの面白いお話しをお聞かせしたいと思います。』と切り出し、基調講演前後半の概要と登壇者皆様のご紹介。また、このタイミングで、後半パネルでのモデレータに膳場貴子アナウンサーが登場(!)するというサプライズ発表も。

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IoTを活用して行く上で、"通信"の課題があります。有線LANでは場所の制約があり、また無線LANではセキュリティに於ける懸念点もあります。"対人"であればモバイル通信のプランが数多くありますが、"対モノ"となるとプランが無かった、というのがこれまでの状況でした。

そこでソラコム社は『モノ向けの通信』実現への道へと進みます。従来であれば各種投資に莫大な費用が掛かるものですが、ソラコム社がユニークなのはNTTの基地局を使った点です。AWSクラウドも活用し、両『巨人』の肩に乗っかる形でこの道を実現しました。

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2015年09月30日、ソラコム社は1日10円から使えるモノ向け通信サービス『SORACOM Air』をリリースしました。通常のSIMと同様に通信が行えます。WEB上から回線速度の調節などを含めた設定を管理する事が出来ます。自分がキャリアになった様な形で、サービスを活用出来るのです。基盤部分を全てプログラムで管理出来る、という所も特徴の1つ。これらの仕組みを使って、新しいIoTビジネスを作れるのがソラコムの面白いところです、と玉川氏は語りました。

SORACOM Airに続き、現在のサービスに関する解説が続きます。『SORACOM Beam』はデータ転送に関する部分をサポートするサービスです。従来の場合では、インターネット通信を行なう関係上、どうしてもリスクを考慮せざるを得ない状況ではありました。そこでSORACOM Beamでは、リスクとなっているインターネット通信の部分をクラウドの潤沢なリソースにより暗号化。安全に通信を行える環境を整えました。

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ちなみにプラットフォームとしてのSORACOMは、『1日10円の従量課金』『スモールスタート、必要に応じてスケール』『IoTデバイスの監視・管理』『プログラマブルなAPIを提供』といった特徴があり、IoT通信の標準共通基盤としての特徴を備えたものとなっています。

事例紹介

SORACOMはその創設以来、様々なメディアで取り組みが取り上げられ、各所で反響を呼びました。アワードもこれまでに多数、受賞しています。また、2014年09月末のサービス発足からまだ数ヶ月といったところですが、SORACOMを御利用頂いているお客様の数はこの時点で既に1500を超えています。

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紹介可能な事例についても、幾つか紹介が成されていました。実に様々な業種・分野でSORACOMが活用されている事が実感出来ます。

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事例紹介のくだりでは、YahooのmyThingsチャンネルに、SORACOMが追加される事になる、というアナウンスもなされました。リリースは2016年2月、来月を予定しているそうです。当日の発表の場では連携デモ動画も流れ、実に簡単シンプルな手順でやりたい事が実現出来ている様子が確認出来ました。

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SORACOM + Salesforce 新世代オムニチャネル・ソリューション/ 株式会社セールスフォース・ドットコム 取締役社長 兼 COO 川原 均氏 登壇

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事例紹介の次は、株式会社セールスフォース・ドットコム 取締役社長 兼 COO 川原 均氏によるSORACOM + Salesforce 新世代オムニチャネル・ソリューションに関する取り組みについてのご紹介です。

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ビジネスが拡大して行くと、扱う情報についても更なる広い範囲にまで包括して行かないと立ち行かなくなって来ている、とまずは昨今の状況について説明。IoTの状況も併せて考えていくと、人の手だけでは無く、機械やセンサー、または状況からもデータ・情報が入ってくるという形に変わって来ています。そんな中、Salesforce社は様々な取り組みを行い、顧客との関係をイノベーションして来ました。

顧客のインターネット,Internet of Customersというフレーズの頭文字を取って『IoC』と呼んでいるアーキテクチャの図が以下となります。Salesforceとお客様を繋ぎ、良い循環を促す為のこのIoCのアーキテクチャに、ソラコムがまさに適しているのです。

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Century21 登喜和(ときわ)様の事例では、単なる"ショールーム"でしかなかった状況にIoCを活用、全く新しい顧客体験の仕組みを低コスト、スピード感のある開発で実現しています。

iPadを使い『マイショールーム』を作成しますが、その際にはSORACOMのSIMを使います。利用時にのみ課金され、セキュアに接続する事が可能です。iBeaconを使いデジタルマーケティングを実施する事で、顧客の好みを個別に分析し、SIMの使用度を含めた様々な状況をモニタリングする事が出来ました。IoT連携でIoCを活用する事で、『次世代オムニチャネル』が実現出来るのです。

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SPS認定済パートナー

基調講演発表時のタイミングで、『インテグレーションパートナー』の発表がありました。対象となったのは計4社。その中には弊社クラスメソッドも含まれております!

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そして、これで各方面に於けるパートナーが揃う形となりました。IoTをやるにあたってこういったものが欲しい、またそれら内容に併せてIoT導入を加速化させたいという場合は、各社パートナー企業様にご連携させて頂ければと思います、と玉川氏はコメント。

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各種認定パートナーに関する情報については以下をご参照ください。

各種新機能・新サービスの紹介

新機能: SORACOM Access Management

まずは『SORACOM Access Management』。管理ユーザー毎にアクセス権限を設定出来る機能です。詳細はソラコム社によるプレスリリース、関連ブログエントリが出ていますのでそちらを御覧ください。

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新機能: IMEI取得

次は『IMEIの取得』。IMEIとは、下記スライド内容にもありますように、携帯モジュールの識別番号となります。IMEIに関する情報については以下の情報等でご確認ください。

この機能を使う事でデバイスひとつひとつにIDが付くようになり、そのIDを管理出来るようになります。ソラコム社のブログでも詳細な解説エントリが展開されています。

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新サービス: SORACOM Canal

3つ目は『SORACOM Canal』。IoTではセキュリティ面の考慮は必須事項であり、インターネットに出ずともクラウドを活用出来る"閉じたIoTシステム"は作れないものか?という思いがありました。AWSには、閉域網を構成する為の仕組みとして『Amaozn VPC』というものがあり、このAmazon VPCがあった事で、AWSが企業に於いて使われる切っ掛けになったとも言えます。

SORACOMはAWSのネットワーク上に存在しています。ですのでこの機能を使う事で、セキュアな環境を実現する事が出来るのです。VPCで企業のクラウド本格活用が推進されたのと同じように、SORACOM Canalで企業のIoT本格活用が推進されるのではないでしょうか。

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SORACOM Canalの詳細については以下公式サイトの情報をご確認ください。

新サービス: SORACOM Direct

4つ目は『SORACOM Direct』。こちらはAWS以外のクラウドや物理データセンターでもSORACOMが使えないか?という要望に応えるものとなります。所謂『専用線サービス』と呼ばれるものですね。サービス詳細については以下公式サイトの情報をご確認ください。

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ちなみにこのタイミングで、シークレットゲストとして、さくらインターネット株式会社フェロー 小笠原 治氏が登場。

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さくらインターネットとSORACOMの連携について今後の展望等について説明をされていました。

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SORACOM BlogでCanalとDirect双方に関するエントリが公開されていますので展開しておきます。

新サービス: SORACOM Endorse

5つ目は『SORACOM Endorse』。SIM認証を他の認証にも有効活用出来るのでは?というところから産み出されたものになります。SIMを多様な認証に活用する事が出来るようになります。これにより、SIMは『通信が出来る鍵』となる訳です。

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SORACOM Endorseによる公式ドキュメントは以下となります。

SORACOM Blogでは以下のエントリで解説がなされています。

また、こちらの機能については既に弊社大瀧より、新機能を試してみたエントリが投稿されています。是非ご参考頂ければと思います。

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新サービス: SORACOM Funnel

さて、ここまでで言及・発表してきたサービスを並べて見ると...何と綺麗にアルファベット順にサービスが並ぶではありませんか。となると次は...

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と言ったところで発表が玉川氏からソラコムCTOの安川 健太氏にチェンジ。安川氏から次のサービスの発表がなされました。

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サービス名は『SORACOM Funnel』。このサービスは汎用データ転送を支援します。クラウドサービス連携を行なう際、足りない部分についてはこれまでは利用者が補完する必要がありました。SORACOM Funnelを活用する事でその部分をスムーズに連携出来るようになります。

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現時点で対応しているクラウドリソースアダプタは以下の3つとなっています。

  • Amazon Kinesis Streams
  • Amazon Kinesis Firehose
  • Azure Event Hubs

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SORACOM Funnelに関する公式ドキュメントは以下となります。

SORACOM Blogでも関連エントリが投稿されています。

また、こちらのサービスについても弊社せーのによるDevelopers.IOブログ検証エントリが既に公開されています。併せてご覧頂けますと幸いです。

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その他お知らせなど

新機能・新サービスの紹介は以上となります。綺麗に『A-B-C-D-E-F』と並びましたね。下記画像に記載があるように、サービスはそれぞれ無料利用枠の設定がなされています。既存サービスの料金については以下公式サイトをご確認ください。

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今後の予定、展開についても玉川氏からコメントがありました。更なるスピード感、更なる規模感を以って今後も突き進んで行くようです!

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構成図を書く際などに用いる事が出来る『アイコンセット』も入手・利用が可能となりました。

...おや、何やら違和感のあるアイコンが確認出来ますね。

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公式サイトに展開されているアイコンセットリストのページでも確認してみます。確かにアイコンの存在を確認出来ました。どうやら『SBR』という名前で計2パターン存在している様です。一体どういう場面で使うのでしょうか...(しろめ

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SORACOM Air/Beamに関する書籍の刊行も発表されました。こちらは既に購入可能です。

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半年後のカンファレンスイベントについても早速発表がありました!これは楽しみですね。

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関連資料

当日のセッションで発表されたスライド資料は以下となります。

また、当日のつぶやきをまとめたTogetterは以下となります。当レポートと併せて内容を振り返る際に御活用頂けますと幸いです。

まとめ

以上、基調講演セッション前半戦のエントリでした。怒涛の新機能・新サービス攻勢、また数多くの事例が紹介されていた事で改めて利用イメージ・利活用のアイデアも湧いてきますね。スピード感・規模感共に今後の更なる発展を予感させる、とても内容の濃い内容だったと思います。こちらからは以上です。

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