[レポート] C-9 今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント
[登壇者]
・松下 博茂氏(note株式会社/プロダクトマネージャー)
[セッション概要]
「直観でプロダクトをつくろう」なんて言うと荒唐無稽に聞こえてしまいます。しかし本セッションではそれを真面目に論理学・認知科学・社会学的にアプローチします。目次と概要(予定)は以下です。
プロダクトマネジメントに還る:プロダクトマネジメントの現状と根源の確認
バイアスを信じる:認知のショートカットを認め、アブダクションで最適解を速く導く
「できません」を重ねる :弁証法的アプローチで仮説の質を高める
直観を支える多様性:質とスケールを同時に担保する鍵は多様性
フレームワークや工学的アプローチが充実してきたなかで、プロダクトマネジメントを進化させるための新たな視点をみなさんに提供します。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- プロダクトマネージャ
- note株式会社(2022年05月〜)
- toC、グロースが得意
- 課題の領域に対して、多様性を持って幅広くカバー出来ている状態が理想
- プロダクトマネジメントの文脈に乗せて、「直観」と「多様性」というキーワードを元に『賢い集団』に至る道筋を伝えたい
本セッションのコンセプト(図)
- プロダクトは直観でつくられる
- 直観は鍛えることができる
- 多様性を武器にみんなで直観する
プロダクトは直観でつくられる
- プロダクトマネジメント定義論にさようなら
- 議論に落ち着きが出た
- 目的を達成した(PdMの求人が出せている)
- pmconfや全ての取り組みにありがとう
- Netflixは「良い仮説」によって作られた
- 『課題 → 対処療法的な短絡的仮説』から『課題 → 跳躍する良い仮説』へ。良い仮説は跳躍をする
- 跳躍するバネとしての「直観」を鍛えることが必要
- 直観とは何か
- 哲学的直観(プラトン哲学、仏教の悟り、無分別智)
- 創発的直観(仮説思考、RPDモデル)
- 理想的直観(心の理論)
- ここでは「創発的直観」が該当。
直観は鍛えることができる
- 直観を鍛えることで、個人で解決出来る範囲が広がる
- 直観の構造を知る
- (PDF) A Recognition Primed Decision (RPD) Model of Rapid Decision Making
- 消防士が火事の現場に行った時に問題をどう解決しているか、を例示
- ポイント
- 1.状況と行動の両方が分かっている(if...then...)
- 分かっていることをやるだけ
- 2.行動方針は分かるが、状況は分からない(if ??? then...)
- 状況に最も関連する既知の行動をする
- 3.状況は分かるが行動方針が分からない(if...then...???)
- シミュレーションしてゴールに合う行動をする
- 1.状況と行動の両方が分かっている(if...then...)
- 問題解決に足りないのは?
- 状況の理解?(欲しい情報を見つける)
- 解決するための方法?(フレームワーク、経験を積む)
- 判断するためのゴール?(会社のミッション、プロダクトビジョン)
- 直観に繋がる情報を多角的に増やす
- 大小多数の視点を総合的に掴む
- 直観しやすい環境を作る
- まとめ:直観は鍛えることが出来る。直観を鍛えるための準備として
- 直観の構造を知る
- 直観に繋がる情報を多角的に増やす
- 直観をしやすい環境を作る
多様性を武器にみんなで直観する
- 多様性の無い組織は失敗する
- CIAはなぜ9.11を防げなかったか
- 多様性があったことで成功した組織は...巨災対(映画「シン・ゴジラ」)
- 巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部)はなぜゴジラを止められたのか
- CIAvs巨災対
- 課題領域をカバー出来る多様性を持っていたかどうか
- 課題が正しく認知出来れば、あとは実行の問題
- 解決に向かう動機があるか(Motivation)
- 能力を使う権限や機会があるか(Oppotunity)
- 解決出来る能力があるか(Ability)
- 課題領域を正しくカバーする多様性
- 人口統計学的多様性とは別の問題
- 課題に対して補強すべき直観(視点)は何?
- 多様性を活用する
- 発散期に課題領域の人を広く呼ぶ
- ブレインストーミング
- コンセプトチェック
- 標準化により多様性が活躍出来る領域を広げる
- 多様な人が参加出来るよう基本部分は標準化
- 施策の優先順位決定も標準化
- 発散期に課題領域の人を広く呼ぶ
- まとめ:多様性を武器にみんなで直観
- 多様性のある組織は成功する
- 課題領域を正しくカバーするための多様性
- 多様性を活躍しやすい状態にする
- noteは新しい課題へ、多様性とともに
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント』の視聴レポートでした。