[レポート] コロナを味方に!?「はやい」「やすい」「そこそこうまい」なプロダクト開発とは? #pmconf2021

[レポート] コロナを味方に!?「はやい」「やすい」「そこそこうまい」なプロダクト開発とは? #pmconf2021

Clock Icon2021.10.27

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2021年10月26日(火)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2021』がオンライン形式で開催されました。

当エントリでは、ブレイクアウトセッション『コロナを味方に!?「はやい」「やすい」「そこそこうまい」なプロダクト開発とは?』の参加(視聴)レポートをお届けします。

目次

 

セッション概要

セッション概要は以下の通りです。

[タイトル]
コロナを味方に!?「はやい」「やすい」「そこそこうまい」なプロダクト開発とは?

[登壇者]
・下條 裕之氏(東日本電信電話株式会社 / デジタルデザイン部 担当課長)

[セッション概要]
NTT東日本デジタルデザイン部がコロナ禍に手掛けた【マイバトラー】プロダクト開発の苦悩と葛藤の日々。>
オフショアやローコードを巧みに取り入れ、これまでのNTT東日本とは一味違った!?プロダクト開発について語ります!リリースまでの誕生秘話を大公開!!>
>

NTT東日本デジタルデザイン部情報発信メディア D3-ディーキューブ->
https://www.d3.ntt-east.co.jp/
(※以上、公式サイトより引用)

 

セッションレポート

 

自己紹介

  • 2006年NTT東日本入社
  • IoTという名前が無い時代から複数のIoTプロダクト開発に従事(10年)
  • 2019年よりデジタルデザイン部立ち上げプロジェクトに参画
  • 現在はDX関連プロダクトである「マイバトラー」のプロダクトマネージャ

 

まるで執事!?なプロダクト誕生秘話

  • 思い付きから始めるプロダクト開発
    • デザイン、ビジョン、戦略、カイゼン思考
    • 今回取り入れたのは「ビジョン思考」。妄想(欲しいもの)を具現化。思い付きから始めるスタイル
  • 自分たちのやりたいことが原動力
    • UXというよりは「自分たちの体験を具現化」。
    • これはある意味、ユーザー目線に立っていないプロダクト開発とも言える
  • "まるで執事"なマイバトラー
    • 仕事をする上で面倒な作業をまるっとおまかせ出来るツールやアプリ:電話取次ぎ、残業時間管理etc
      • 例)テルバト:会社固定電話を代わりに応対してくれる、メッセージ内容を解析してくれる

 

NTTらしくないプロダクト開発

  • NTTらしいプロダクト開発って?
    • 定義があるわけではない
    • 会社の中にいて思うこと:
      • きっちり時間を掛けて企画設計開発をし、
      • 基本的にはバグがない安心安全なプロダクト
  • 目指すのはある意味真逆:「はやい」「やすい」「そこそこうまい」

 

はやい編

  • 言い換えると「開発内製化
    • 開発内製化、どんなイメージ?
      • 社員が全て開発を行うこと。
      • でも、我々は社員がツール開発等を全て行うことではない!
        • よくある開発:開発ベンダに丸投げして、自社にノウハウがたまらない状態が問題だった
        • 開発内製化でやりがちなこと:
          • 開発が得意な社員がアプリやツールを作る
          • その社員がいなくなるとノウハウが残っておらず更新や修正が出来ない
          • ベンダに投げても同じ事が起こる
        • 失敗談
          • ベンダと社員で一緒に開発/自分たちにノウハウ貯めればいいじゃない
          • →開発ノウハウが少ない社員ばかりだったので更新や修正が出来なかった
          • よくよく考えたら当たり前ですよね...
      • 成功のポイント3点
        • 社員育成をしっかりと行う
        • 必要に応じて開発ベンダ等と一緒に、スクラムを組んで開発を進めていく
        • ノウハウが溜まった暁にはずっと社員のみがおこなうのではなく、開発ノウハウを溜めながら外部委託も活用
    • 私達が考える内製化:
      • プロダクトオーナーシップを持ち、開発の手綱をしっかり握って開発内容を把握しながらコントロールをおこなえること

 

やすい編

  • オフショア開発を行った
  • 新型コロナウイルス拡大に伴いリモートワークでの開発を余儀なくされた
  • リモートワークでも開発が進められることがわかってきた
  • 集まる必要がなく、世界中どこでも開発出来るのでは?となった
  • ただ、海外の安い単金は魅力的だが何となく不安...言葉の不安、品質も大丈夫かな?
    • 小さな開発からまずはやってみた。小さな一歩から始めてみたが、全く問題無く完了。
  • 成功の秘訣
    • オフショア先の特性等知るべきことはあるが、まずは取り組んでみることが成功の秘訣では。

 

そこそこうまい編

  • 完璧を求めない開発
  • "NTTらしい"とは真逆
  • これまでの開発にありがちなこと
    • バグが無い前提で開発
    • 24/365のインフラの様なものを求めたい
    • 試験など各工程で稼働がかかり、期間も必要となる
  • さらには早くする事で完璧を求めない開発が可能に?
    • 様々な開発手法を取り入れることで「さらに早く」リリースが可能に
      • 開発内製化
      • ローコード開発
      • アジャイル開発
  • 早くリリース→たくさん使ってもらえる
  • バグが見つかっても早く、すぐに対応
  • 結果、よりよいプロダクトを作ることが出来た
  • 完璧を求めない開発のメリット
    • 完璧を求めない開発を行うことで、結果的によりよいプロダクトが生まれる

 

総括

  • はやい(開発内製化)/やすい(オフショア開発)/そこそこうまい(完璧を求めない開発)
  • この3つに取り組んだことで、結果的に「すごくうまい!!!」に繋がったのではと思う

 

まとめ

という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2021のセッション「コロナを味方に!?「はやい」「やすい」「そこそこうまい」なプロダクト開発とは?」視聴レポートでした。

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