[レポート]CMP204:ディザスタリカバリの心構えと初学者向け企業系セッションの聞き方 #reinvent

[レポート]CMP204:ディザスタリカバリの心構えと初学者向け企業系セッションの聞き方 #reinvent

CMP203-R - [REPEAT] Amazon Linux 2: A Stable, Secure, High-Performance Linux Environment セッションに参加してきたので、レポートを書きました。
Clock Icon2018.11.28

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17時間の時差の向こうからこんにちは!AWS事業本部のShirotaです。

私は今回、初学者でもre:InventでAWSのサービスについて触れて学べるセッションを多めに参加していき、ブログにアップしておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。 (別途、全エントリを通してのビギナーセッションブログのまとめも随時更新予定です!)

今回参加したセッション

CMP204-SOFV - [OVERFLOW] How to Effectively Plan for Disaster Recovery on AWS (Yellow-Venetian) こちらのセッションに参加致しました。

カタログに記載されているセッションの概要

Although the AWS Cloud provides a new level of durability and resiliency, no workload is immune to disasters—be it due to accidental reasons or malicious intent. Even in the cloud, you have to ensure continuity. Traditional disaster recovery (DR) solutions are not optimized for the cloud and often result in higher costs, increased complexity, and operational challenges. To maintain compliance and business continuity service-level agreements, AWS DR planning requires a completely different approach to deal with cross-account, cross-region workload testing and failover. In this session, learn how you can set up an effective DR plan for your AWS environments. This session is brought to you by AWS partner, Druva.

AWSパートナーのDruva社のスピーカーの方がどのようにお客様にとって有用なディザスタリカバリプランを考えているのか、という事について話してくれるセッションのようです。 では早速、セッションに参加して参ります!

セッションに参加してきました

今回は「OVERFLOW」と呼ばれる、セッションをストリーミング配信してくれているスペースでセッションを聞きました。 OVERFLOW会場ではそれぞれ色が事前に振られていて(今回ならYellow)、その色のヘッドフォンが用意されているブースでセッションを視聴する事ができます。

▲写真が残念で緑色に見えますが、実際には黄色く光るワイヤレスヘッドフォンでした

セッションでは主に、Druva社がどのような工夫をしてコストを削減して、尚且つ有用なディザスタリカバリの設計をしているかについての話が聞けました。 今回は、その中でも特定の事例に寄せるのでは無く、汎用的なディザスタリカバリについて聞く事ができた話をピックアップしていきたいと思います。

よくあるクラウド神話

 

「クラウドにすればシステムもネットワークも止まる事がないんでしょ?」 「クラウドサービスプロバイダがリカバリタイムオブジェクティブもリカバリポイントオブジェクティブも責任持ってくれるんでしょ?」 クラウド神話あるあるの極端な「クラウドに移行すれば後は安心」パターンです。 上記のような思い込みがあると、ディザスタリカバリについて考える事をついつい後回しにしがちになるという事を伝えてくれています。

別の方向での誤解も大きい

「クラウドでディザスタリカバリに高可用性を持たせる為には費用がかかる」こういった神話も存在しています。

今回のセッションでは、オンプレミスとクラウドでのディザスタリカバリの特徴をあげてクラウドでのディザスタリカバリが便利な事、またDruva社がコストを下げる為に行なっている事の話がありました。

「災害」は自然のみが齎すものではない

災害と聞くと、自然災害を想像しがちですがそれ以外もあります。

操作ミスや不正侵入、バグ等も災害の一種です。 sudoをつけてルートディレクトリを消してしまう事も言われてみれば完全に災害ですよね。

テストするまでがディザスタリカバリです

とても当たり前のような事ですが、実際にテストを怠ってディザスタリカバリが肝心な時にうまくいかない事も多いようです。 ただ、同時にコストは無視できない問題なのも事実です。 AWSはその点で、アーキテクチャの選択肢が多岐に渡っている事からコストも可用性もそれぞれの環境に合わせて最大効率を導き出す事がより可能なクラウドサービスとなっています。

初学者向け企業系セッションの聞き方

今回、初めて企業系のセッションを聞いたのですが、普段聴くデベロッパ対象のセッションとは毛色がかなり違う印象を受けました。 ある程度知見が無いと肝心の各企業の努力ポイントは分かりづらいとは思いますが、逆にその前提となる知見に関して分かり易く説明してくれている事も多いという印象を受けました。 スピーカーが企業の技術者の方であるセッションを取っていた!と気付いた際には基礎知識の洗い出しに注力して話を聞いてみると良いかもしれません。

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