[アップデート]AWS Well-Architected Tool のレンズカタログが発表されました #AWSreInvent

こんにちは！AWS事業本部のおつまみです。

AWS re:Invent 2023が始まってますね！
AWS Well-Architected Tool (WA ツール) のレンズカタログが発表されたので情報をお届けします！！

AWS Well-Architected Tool (WA ツール) とは？

AWS Well-Architected Tool (WA ツール) は、最新の AWS アーキテクチャのベストプラクティスに基づいてワークロードを定義およびレビューするのに役立つサービスです。
このサービスを使うことで、ワークロードの最適化および改善のための修復手順を受け取ることができます。

一般的に広く知られているのが、AWS Well-Architected Frameworkですが、このFrameworkだけでは、さまざまな業界およびテクノロジーのトピックに関するベストプラクティスのガイダンスが網羅できません。
そのため、業界や新しいテクノロジーに固有のベストプラクティスを提供してくれる固有のベストプラクティスが必要となってました。

今回発表されたWA ツールのレンズカタログ機能を使用することで、業界や新しいテクノロジーに固有のベストプラクティスを探索して実装できるようになりました！
また今後も新しいテクノロジーの出現に合わせて新しいレンズをレンズカタログに追加し続け、常に最新のトレンドを提供してくれるようです。

レンズカタログの種類

レンズカタログは、AWS WA ツールで AWSが作成した公式レンズのコレクションです。
現時点ではこれらのカタログが提供されています。(公式ドキュメントより)

レンズ名	説明
AWS Well-Architected Framework レンズ	デフォルトですべてのワークロードに適用されます。クラウド上で信頼性、安全性、効率性、コスト効率に優れ、持続可能なシステムを設計および運用するためのアーキテクチャのベスト プラクティスのコレクション。
サーバーレス アプリケーション レンズ	AWS でサーバーレス ワークロードを構築するためのベスト プラクティス。RESTful マイクロサービス、モバイル アプリ バックエンド、ストリーム処理、Web アプリケーションなどのシナリオをカバーします。
SaaSレンズ	AWS クラウドでの Software as a Service (SaaS) ワークロードの設計、デプロイ、アーキテクチャに重点を置いています。
SAP レンズ	AWS クラウドにおける SAP ワークロードの設計原則とベスト プラクティス。
M&A価値創造レンズ	プライベート・エクイティの合併や買収活動など、企業の成長を促進する方法を探すときに考慮すべき追加の質問を示します。
データ分析レンズ	AWS が実際のケーススタディから収集した洞察が含まれており、Well-Architected 分析ワークロードの主要な設計要素と、改善のための推奨事項を学習するのに役立ちます。
ヘルスケア業界のレンズ	AWS クラウドでヘルスケアワークロードを設計、デプロイ、管理する方法のベストプラクティスとガイダンス。
コンテナビルドレンズ	コンテナーの設計と構築プロセスに関するベスト プラクティスを提供します。
機械学習レンズ	AWS で機械学習のリソースとワークロードを管理するためのベストプラクティス。
IoTレンズ	AWS でモノのインターネット (IoT) ワークロードを管理するためのベストプラクティス。

豊富に用意されていますね！

触ってみた

今回は新しいレンズ カタログのレンズをワークロードに適用する方法、レンズを含むワークロードの確認までやってみます。

ワークロードの作成

AWS Well-Architected ツールコンソールを開いて、[Define workload]を選択します。

手順に従って、ワークロードのプロパティを選択していきます。

オプションのステップとして、プロファイル機能を利用できます。ここは設定せず、「次へ」を選択します。

プロファイル機能については、こちらのブログをご確認ください。

参考：[アップデート] AWS Well-Architected Tool にワークロードの特性に応じて質問の優先順位を設定してくれる「プロファイル機能」が追加されました | DevelopersIO

[Apply lenses]ページで、今回アップデートで追加になったレンズカタログを確認できます。
レンズ名で検索するか、カタログを参照してレンズを検索して選択できます。

デフォルトでは、AWS Well-Architected Frameworkのみが有効になっています。
ここでは、IoTを使用してSaaSを提供しているワークロードを想定し、「IoT Lens」と「SaaS Lens」を選択します。

ワークロードが作成されたら、ワークロードの概要ページに移動して、どのレンズが適用されているかを確認できます。

ワークロードの確認

ワークロードを定義したので、レビューを開始してみます。 ワークロードページで、「Start reviewing」から定義したLensが選択できます。

以降はワークロードを使用して、レンズの各柱と質問に回答していきます。

選択したレンズに関する質問に回答し終えたら、レンズの概要ページに移動すると、[Overwiew]より特定されたリスクを表示できます。

[Improvement plan]より不足しているベスト プラクティスを実装する方法のガイダンスが提供されます。

最後に

今回はAWS Well-Architected Tool のレンズカタログ機能をご紹介しました！

柔軟にカタログを組み合わせることができるのは嬉しいですね！
ベストプラクティスに沿っていることを確認するためにも、ぜひ取り入れていきいましょう！

最後までお読みいただきありがとうございました！
どなたかのお役に立てれば幸いです。

以上、おつまみ（＠AWS11077）でした！

参考

Lens Catalog - AWS Well-Architected Tool