成長の促進と差別化された顧客体験を勉強するセッションに参加して、開発現場にビジネスメンバーを参加させる重要性を学んできた  #AWSreInvent

成長の促進と差別化された顧客体験を勉強するセッションに参加して、開発現場にビジネスメンバーを参加させる重要性を学んできた #AWSreInvent

How to drive growth and create differentiated customer experiencesというセッションに参加してきました。本セッションでは、技術以外に、ビジネスやその他の観点から問題解決に対してアプローチしていました。
Clock Icon2023.11.29

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成長の促進と差別化された顧客体験を生み出す

おのやんです。

この度、How to drive growth and create differentiated customer experiencesというセッションに参加してきました。本セッションの内容にくわえて、どういったことが学べたのか、どう感じたかなどを紹介できればと思います。

セッション概要

INO108 | How to drive growth and create differentiated customer experiences

Nov. 28 | 2:30 PM - 3:30 PM (PST)

MGM Grand | Level 1 | Grand 115

Learn how this financial services organization reinvented the experience for investors and financial advisors by leveraging the AWS hallmark mechanism for innovation. Combining its vast amount of financial data and market data and trends with AWS solutions, this organization launched a new product that created a differentiated experience for financial advisors and potential customers. In addition, the product helped increase productivity, earn trust across the workforce, raise brand value, and enhance technology value creation.

成長を促進し、差別化された顧客体験を創造する方法

この金融サービス企業が、AWSの特徴であるイノベーションの仕組みを活用することで、投資家とファイナンシャルアドバイザーのエクスペリエンスをどのように刷新したかをご紹介します。膨大な金融データと市場データ、そしてトレンドをAWSソリューションと組み合わせることで、この組織は金融アドバイザーと潜在顧客に差別化されたエクスペリエンスを提供する新製品を発表しました。さらに、この製品は、生産性の向上、従業員全体の信頼の獲得、ブランド価値の向上、技術価値創造の強化に貢献した。(DeepLにて翻訳)

セッション内容

今回のセッションでは、AWSとともに事業を推進しているInvestment Yodlee社の事例を引き合いに出し、世界的な事業展開とビジネスにおける差別化要因について紹介していました。

Investment Yodlee社は、アメリカの金融テクノロジー企業であり、金融アドバイザーや金融機関向けに資産管理の技術や製品を開発・販売している企業とのことです。

本セッションでは、Investment Yodlee社とともに解決しようとしていた課題について紹介されていました。

今回話していたプロジェクトでは、Investment Yodlee社が抱える金融テクノロジー企業ならではの特徴や目標、課題にフォーカスを当てたとのことです。この辺りの話は、日本語でいうと企業独自のコンテキストという意味合いだと感じました。

要は、汎用的な解決策ではなく、その企業の特徴にあった独自の解決策を提案しようとした、ということですね。

彼らは、この課題に対する解決策を考え出すために、アイデア出しの演習を行ったとのことです。ひとつ具体例を出すと、「この解決策はファイナンシャルアドバイザー向けなのか、それとも投資家向けなのか?」みたいな問題提起を行ったそうです。彼らは最終的に、両方に対して適切に考察することができたと述べています。

正しい顧客に焦点を当てているのか?さまざまなタイプの顧客を分けて考える手段はあるのか?こういった問いについて考えることで、Investment Yodlee社に提供する解決策の出発点を明確にしたとのことです。

ここでは、技術について論じるよりも、まず課題を明確にしろ、というメッセージを感じました。目的と手段をはっきりと分けて考えるべきだ、と彼らは論じているんですね。

最終的に、AWSはInvestment Yodlee社の課題を解決するために、ビジョンドキュメントやプレス・リリース、FAQを作成したとのことです。ドキュメントを整理して課題の関係性を明らかにすることで、何を構築すべきかを明確にしたと述べていました。

そして、解決策となるプロダクトを実際に構築するために、さまざまなチームのメンバーが集まりました。具体的には、15人から20人ほどの営業のリーダーが話し合いに参加したとのことです。営業のメンバーは、実際に日常の業務で顧客と対応しているメインのメンバーであり、顧客のニーズをもっとも予測することができる、と述べられていました。

技術に寄っているメンバーだけではなく、営業やその他の分野のメンバーも一緒になって考えることで、プロダクトに必要な要件や機能を洗い出したんですね。営業と技術者の連携が、迅速な意思決定と具体的なプロダクト開発につながると強調していました。

こうして構築されたAWSシステムの環境も紹介されていました 。本当のソリューションアーキテクトは、ビジネスの観点からもプロダクトを考察できる必要があるとのことでした。

このセッションでは、一貫して技術的な課題解決の場にビジネスメンバーを参加させる重要性を説いていました。また、プロジェクトのゴールや全体の設計をチームが把握しているか確認する場を定期的に設けるなど、さまざまな分野のメンバーが集まるチームにおいて、プロジェクトの全体像を確認する重要性にも言及されていました。

課題解決を実施したい企業にも、ビジネスモデルや顧客のタイプなど、固有のバックグラウンドがあります。これらの課題を効果的に取り扱うためにも、他の分野のメンバーをもっと参加させるべき、という主張がなされていました。

技術的な分野での問題解決を生業にするエンジニアとして、私も身に沁みるような内容でした。

さいごに

re:Inventだと、やはり技術的なセッション内容・アップデート情報がメインのテーマになるかと思います。

そこから一歩下がって、技術以外の、ビジネスやその他の観点からアプローチするセッションを聴講してみることで、AWSに関する視野も広がるのではないかと思います。では!

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