勝手にマーケティング大学でMA(Marketing Automation)ツールの使い所を聞いてきた
世界NO1のCRMプラットフォーム企業、日本最大級の教育NPOやWEBマーケメディアに学ぶデジタルマーケ200%活用術として、Salesforce(Pardot)、ライフネット生命株式会社、ferret、認定NPOカタリバさんが登壇していました。MAはB2B向けだと思われがちですが、そうでない使い方も紹介されているので、ぜひ一読ください。
勝手にマーケティング大学「世界NO1のCRMプラットフォーム企業、日本最大級の教育NPOやWEBマーケメディアに学ぶデジタルマーケ200%活用術」に参加してきました。
内容的には、MAをどう活用していくか? が多かったので、そちらにフォーカスして、特に気になったところをご紹介していきます。
登壇者兼目次
- 株式会社セールスフォース・ドットコム Salesforce - Pardot 担当マネージャー 広瀬 佑貴 氏
- ライフネット生命株式会社 マーケティング部長 岩田慎一氏
- WEBマーケティングメディア『ferret』 編集長 飯高 悠太 氏
- 認定NPOカタリバ ファンドレイジング部 本村もも氏&和氣英一郎氏
Salesforce - Pardot
- マーケティング界隈では、4枚の名刺をもらったとしても、そのうちの1つしか商談につながらないと言われている
- MAなどを利用して「つながらなかった」75%を生かすか殺すかで成果は変わってくる
- 実際に、それを活かしたことで、Salesforceも成長してきた
- たとえば、名刺獲得後、アポが取れなければ「失注リスト」として、インサイドセールスに戻す。その後、ナーチャリング電話などをして、顧客に戻すことで、失注金額の一部を掘り起こしている。
ライフネット生命株式会社
- 割と初期からSFを利用開始し、MAにはマルケトを利用している。
- そもそも、MAツールはB2B向けだと思われがち。
- でも、保険は利用する時期が決まっているし、保険会社を決定する際には、本人以外の意思も重要となってくる。
- こう考えると、フローはB2Bと似ているのでは? MA向きだよね!
- 会社での課題は「あらゆる手段を駆使して、いかにサーチコストを下げるか」だった。
- サーチコスト、つまり、調べる手間。これを下げる工夫が必要になる。
- サーチコストは2種類
- 「保険」固有のサーチコスト(内容の複雑、選択肢の多さ、比較情報の少なさ、etc...)
- 「会社」固有のサーチコスト(認知度の低さ、信用の無さ、etc...)
- また、MAは、各チャネルの情報をつなぎ、ワンメッセージに統一できるのがいい
- そのポイント・タイミングによって、相手がどんな対応を望むか察知し、ピタッと合うものを提供するのが大事
- MAを利用する際のチームの体制
- あくまでMA導入は「(チャネルを)横串できるツールができた」という認識をすること。
- 休眠の掘り起こしは、行いやすくなった
- 機械化できるようになった、だけなので、「空いた時間での施策検討」に活かす のが大事
- 施策として出したものも、MAを使って対象数を検証した上で、やる・やらを決める
- 自動化できるところは自動化した上で、メールの中身を考えたり、別の施策を考える時間にあてるなど、別のことができることこそ重要。
- あくまでMA導入は「(チャネルを)横串できるツールができた」という認識をすること。
- Q.MAの肝はシナリオになりがちですが、よかったものでたとえば何がありますか?
- 保険は年齢=誕生日で料金が変わるので、誕生日がトリガーになる。
- 検討には長期間かかりがちだけど、締め切り効果はでかかった
- 「そろそろ誕生日ですが、検討いかがですか?」のようなメッセージを送ったりする
- または、コンテンツのクリックを測定しながら、ユーザーの行動を想像し、シナリオを作成〜計測したりもする。
- 保険は年齢=誕生日で料金が変わるので、誕生日がトリガーになる。
ferret
- リストを腐らせないうちに、いかに相手にアクセスするのが大事だと思っている
- 顧客のファネル(認知、興味・関心、比較検討、購入など)を見つめるうちに、その移動を促すシナリオを描けると思っている
- リテンション(既存顧客との関係を維持していく)施策として、コンテンツがどれだけ閲覧されているのか、退会・解約につながる原因は何か、探るために、MAを利用していたりもする
- たとえば、1週間ログインやアプローチがなかったら、そのユーザにアクセスする(メールを送ってみる)とか
- MAは手段でなく、その目的を考えるのが大事だと思ってる
- どのツールもやるまでは面倒くさいけれど、使っていれば慣れるので、慣れが大事だと思って使うべき。
- (SFとMAを連携するのであれば)数値として、契約数を見るべき!
- 問い合わせの「質」を、どう上げるか?はSFとpardotだからこそわかる
- ナーチャリングのメールをする際も、そのお知らせする資料によってシナリオを変えて、問い合わせをどうあげるか考えたりする
- MAといっても、アナログとの組み合わせも大事で、ログインした状態で、広告ページを見たら、担当に通知を飛ばし、電話させたりもする
- 資料請求されたら、インサイドセールスが即電話もする
- マーケティングは地味な作業の繰り返し。
- ゆうても、すべては1to1、face to faceなので、声の感覚が大事
- MAに頼るところは頼るけど、肝心なところは人間がやるのが大事だと思っている
APPENFIX
- (pardotのかた)ホットなリードだけを営業に渡すのは古いと思っている
- 料金ページを見た人には、ナーチャリングではなく、営業が電話したほうが早いっす
- つい、MA経由でメールしがちだけど、シンプルに電話するのが良い。
- その手段が取れない場合に限って、メールに振るほうがいい
認定NPOカタリバ
- カタリバの活動
- 「どんな環境に生まれ育っても、未来を生き抜く力を育める社会を」
- NPOの活動収益を担う寄付等は企業と個人が半々となっている
- このうち、個人に向けて、MA (SF+マルケト) を利用している。(ツールには、NPO割引適用を活用されているとのこと
- 1回きりの寄付をいかに、継続させるかが大事
- SFは、7年前から利用してきた
- 寄付者はもちろん、ボランティアスタッフやイベントの集客管理も行っている
- Marketoは、2年前から導入。1年半前ぐらいから本格派。
- メインはメールの自動配信、CRM施策に活用
- 1回寄付してくれた方を対象にステップメールを送ったりしている
- 導入にあたって、手作業には限界があったことがある。
- 寄付者は、2010年に比べて、2016年には15倍に急増していた。
- 当時、お礼メールは手作業だったので、1ヶ月遅れになることもあり、到底太刀打ちできなかった。
- 今は自動メールの上に、引き上げ施策にも利用できている。
ラストメッセージ
- ぜひ、熊本に寄付を
- ぜひ、熊本に寄付を
- ぜひ、熊本に寄付を
- 寄付しても、確定申告で4割ぐらい帰ってきますよ
ということで、本イベントは、熊本震災のチャリティイベントでもありました。
報道はされていませんが、熊本にはいまだに仮設住宅のかたがいて、昨年、1年の延長が決まったとのことです。ぜひ、ご協力お願いします。