【新社会人向け】新卒研修では教えてくれない!?「会社で働く」ということの暗黙知と仕事術25選

【新社会人向け】新卒研修では教えてくれない!?「会社で働く」ということの暗黙知と仕事術25選

春から新社会人の方に向けて、文章化しにくい微妙な暗黙知や仕事術について、「コミュニケーション」「マネジメント」「ソフトウェアエンジニアとしての仕事・考え方」などの観点から、25トピックご紹介します。
Clock Icon2020.04.06

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは。DA事業本部の春田です。クラスメソッドに新卒入社してから1年が経ちました、

新社会人の皆さま、ご就職おめでとうございます!

今月から多くの方が、研修やOJTを進めていくことかと思います。大体の業務内容についてはそこで学べますが、中には「その会社の社員には当たり前のこと」や「見て学べ!」みたいな、どうしても研修では教えられない会社特有の暗黙知や空気感というのもあります。私も昨年度、外部の新卒研修に2日間行かせてもらいましたが、その研修が役立ったかと言われればかなり微妙です。先輩社員の振る舞いや行動を見て、真似することの方がはるかに勉強になりました。

「学生」と「社会人」のギャップには、何があるのでしょうか?人生で初めて社会人となった昨年度は、それについて色々と考えさせられてきました。

今回は皆さんより1年先に社会人となり、1年前は学生だった私から一丁前に 「会社で働く」ということの暗黙知や仕事術 についてご紹介していきます!(なお、かなり主観に寄った内容なので、間違いやアドバイス等あればご指摘ください。)

コミュニケーション

抽象的な話が並ぶので、ゆっくりイメージしながら読んでください。

1. 自分が何をわからなくて、何を理解しているのかを知る

新社会人にとって、これがまず一番重要だと考えています。 仕事の進め方や業務に関する知識をどこまで理解していて、どこからわからないか、自身の位置をしっかりと地図化することで、速く無駄なくキャッチアップすることができます。 「何がわからないかがわからない状態」というのはしばし起こりうることですが、今ある手がかりから一つずつ原因を紐解いていけば、ある程度は解決できる問題もあるはずです。特にソフトウェア開発の仕事は、極論、Googleや公式ドキュメントを頼れば大体一人で解決できます。その他の分野ではそもそも情報にアクセスしづらかったり、ビジネス自体はそもそも正解がなかったりしますが、ソフトウェア開発ではソースコードも含め大量の情報へすぐアクセスでき、コーディングには正解、少なくともBetterはあります。

人に聞くべき時というのは、「時間がかかりすぎる」「人に依存にした背景を知りたい」「相手の経験を頼りたい」といった状況の時です。ある問題を紐解いている時、ここから先の分野を自分一人で進めるとなるとあまりにも時間がかかりそうな場合は、有識な人に聞くべきですし、ドキュメント化されていないプロジェクト内の事情に関してはその担当者に聞くしかありません。

簡単に言えば、何かに詰まった時は、真っ先に人に聞きに行くのではなく、ある程度自分で整理してから質問すべきということです。さじ加減が難しいところですが、しっかりと準備した上で質問すると、相手の時間の節約にもつながります。

2. 同じことを伝えるなら、コミュニケーションは少なければ少ないほど良い

例えば、1つの報告事をメールで1日かけて3往復で伝えるより、1時間で1往復のみで伝えられた方が効率的です。 メールやチャットといった非同期のコミュニケーションでは、どちらかが返信せずペンディングしている時間の分だけ、もう一方のタスクが遅れます。

何かを連絡・報告する時は、新聞記事のように一番伝えたい要点から書き出し、後につれて詳細がわかるような形式にすると、受け手側で読む量を調節できるようになるので、相手に余計な時間を取らせません。また、箇条書きはパッと見てわかりやすいので、何かを並べる時には重宝する記法です。

基本的に新卒社員よりも上司の方が重務で忙しいので、何かを連絡・報告する時は新卒側が気を使うべきです。聞くべきことを減らすためにも、自分で確認できることは全部確認してから相手に投げましょう。

3. 選択肢は相手に委ねるのではなく、できるだけこちらから提示する

主に、クライアントとのコミュニケーションにおいて重要なスキルです。 クライアントになるべく早く意思決定して欲しい時は、相手に選択肢を考えさせるのではなく、こちらからプランを提案してみましょう。 クライアント側で検討する時間が減るほか、アイディアのたたき台を作って上げることで、議論が進めやすくなります。

なお、こういったクライアントとのコミュニケーションの場合は特に、相手に投げる前に一旦上司に確認を取ることが大切です。対外的なミスは社内で完結するミスよりも責任が重くなるので、慎重に行きたいところです。

例)「〇〇の件について、△△の問題が発生しましたが、どうしましょうか?」
→ 「〇〇の件について、△△の問題が発生しました。対応策として□□と■■が考えられますが、どう対応すべきですか?」

4. 誰に何をしゃべって良いのかを意識して会話する

顧客情報や社外秘の情報など、情報ごとにどのレベルの関係者まで共有していいのかが決まっています。破ると単純にコンプライアンス違反で懲戒処分になることもあるので、公共の場で下手にプロジェクトの話をするのは避けましょう。とはいえ、飲みの場で仕事の話は鉄板ネタですので、大学時代の友達と話す時などは、上手くぼかしながら会話してください。

5. プロジェクト内の略語は積極的に使っていく

上と関係することですが、 関係者以外には話している内容がわからないよう、プロジェクト内の略語は積極的に使いましょう。 入社当初は「なんでわざわざわかりにくい言葉を使うんだろう?ただのカッコつけかな?」と思っていたのですが、会話の内容をぼかす意味合いもあることに気づきました。

もちろん慣れてる人にとっては、略語のほうが楽という理由もあります。

6. 一人称は苗字がいい場合もある

会社のSlackを見てて気づいたことですが、よく一人称を「私」ではなく苗字で話す人がいます。 「私」は代名詞なので、主語をはっきりさせたい時などは苗字を使うといいです。 特にチャットツールでは、誰が喋っているのかをアイコンなどを見て知る必要があるので、主語が苗字の方が読みやすかったりします。

例)「そのタスクは僕がもらいます」
→ 「そのタスクは春田がもらいます」

7. 緊急時以外、相手がお休みの時はメンションを避ける

相手が今日有給休暇だとわかっている時は、なるべく通知がいかないようにメッセージを送信しましょう。これに関しては、通知の制御は受け手側の問題という見方もあるので、会社の方針に従ったほうがいいのは確かですが、大事なことは、休みを取っている人にはしっかり休んでもらうという心遣いですね。

マネジメント

8. 仕事は完璧にこなす

新卒社員は、ベテラン社員と比べると仕事のスピードは遅いです。早くやろうとすると仕事が雑になり、丁寧にやろうとすると時間がかかってしまうということで迷いがちですが、慣れるまでは時間がかかってでも丁寧にやるべきかなと思っています。会社によってはスピード重視の場合もあると思いますが、はなから適当なモチベーションで望むこと自体は間違っています。 与えられた仕事は完璧にこなしましょう。

9. 結果が同じならば、かかる時間は短ければ短いほうが良い

自分の作業プランが、最短ルートかどうかを意識しながら仕事しましょう。 特に新人の場合は、業務知識が足りていない場合が多いので、まず何がわからなくて、何を理解しているのかを知ることが大事です。キャッチアップの時間も含めて、各作業にどのくらい時間がかかるのかを推計しておきましょう。

もちろん、最初立てた計画が上手くいかず、軌道修正が必要になることもあります。成果物が出た後は、それまでに辿ったルートを見直し、「もっと速く完遂させるにはどうすべきだったか?」など反省点・改善点を振り返り、経験として昇華しましょう。

10. 報・連・相の粒度とタイミング

社会人は「報・連・相」とよく言われます。 報・連・相の頻度は多すぎず少なすぎず、過不足ないボリュームを心がけましょう。 長文で無駄が多いと相手に余計な時間を取らせてしまい、頻度が細かすぎても相手がスルーしてしまう確率が上がります。個人的に報・連・相は、相手にダイレクトに知らせて必ず読んでもらうための 通知 と、相手が自分の進捗を気になった時に読むための 公開 の2種類あると考えています。さじ加減が難しいところですが、迷った時は相手に通知しましょう。

  • ALERT(相手に通知する)
    • 相手の許可が必要なこと
    • 相手の意思決定が関わること
    • 問題が発生時、緊急時
    • 作業計画・完了時
    • しばらく報告していなかった時の途中経過
  • SHARE(相手に公開する)
    • 作業の途中経過

11. 会社組織に属するものとして、自分と他者の立場・役割を理解する

社会人になって1年経った今もなお、「会社という組織」について、イマイチ掴みどころがわかりません。自分とリーダーの二階層のみの組織なら、チームとしての動き方のイメージが湧きますが、プロジェクトリーダー → 部長 → 役員のような三階層、四階層にも分かれると、上の管理職の人たちはいったい何が仕事になるのでしょうか。

何が言いたいかというと、上司の発言や行動というのは、私たち新卒社会人にはわからない、その人の立場や役割に基づいて行われるものも多く、何も全てがその人の性格や価値観によって行われているわけではないということです。「本当はこんなこと言いたくないんだけど、部長だからしかたなく……。」みたいな場合もあると思います。

会社にいれば「これは自分の考えとは違うな」なんてことは多々あると思いますが、 上司から見える自分の役割を信じて仕事していきましょう。 とはいえ、自分の役割を超えたところにも価値はあると思っています。Stand Out Fit In!

12. 遅刻にはマジで気をつけろ(魂の叫び)

これは暗黙知というより私が知らなかったのだけなのですが、 会社員は遅刻するとボーナスが減ります (最悪減給や昇進ストップ)。先日、通院のため午前休を取ってからの出勤だったのですが、出勤時刻を勘違いして優雅に昼食を取っていたら遅刻扱いとなりました。特に半休時の出勤・退勤時間にはマジで気をつけてください。労働規約が絡んでいるので、言い訳は通用しません。

大学の講義のように息をするように遅刻していると、自分の息の根が止まります。

ソフトウェアエンジニアとしての仕事・考え方

13. ドキュメントをよく読み込んで、最適な設計を考える

使用するライブラリのメソッドやパラメータはよく読み込みましょう。 例えば、Boto3のS3.Client.list_objects_v2を使う時、 StartAfter というパラメータを知らなければ、Keyでの絞り込みをPythonコードの方で行う手間が発生します(発生しました)。コードはシンプルなほど可読性が上がり、管理コストが下がるので、何かをスクラッチで実装する前に、すでにその機能がライブラリ側にないか探しておくことが大切です。

14. クライアントに質問する前に、必ず仕様書を確認する

ドキュメントだけでなく、クライアントから提供された仕様書もよく読み込みましょう。書いてあることを聞くのは、相手に余計な手間をかけさせてしまうので避けたいところです。

15. クライアントの立場に合わせた言葉を選ぶ

これはかなり大切なことだと思っています。エンジニアの世界ではよく使う単語でも、クライアント側にとっては わからない&知る必要のない専門用語 もあります。相手に伝える必要ないことは端折ったり、難しい用語は噛み砕いて説明することを心がけましょう。極論、以下のサイトぐらい用語を噛み砕けると、誰でも理解できそうですね。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

16. ひたすら真似る

サッカー選手や料理人の技術は簡単に真似できませんが、 ソフトウェア開発はコピペすれば超簡単に人のコードをパクれます。 周りの人の良いと思ったコーディングは、どんどん真似して自分のものにしましょう。見ただけでも簡単に学べるというのは、この業界だけじゃないでしょうか?

17. 作業スピードの向上に徹する

矢印キーを堂々と使っているエセVimmerの私が言えることではありませんが、特に最初の1年は作業スピードの向上に努めましょう。面倒くさいなと思ったらすぐに、ショートカットできるようなコマンドを学んだり、スクリプト化やエイリアスを貼って使い回せるようにしておくといいです。

18. つまらないタスクは早く終わらせる

ソフトウェア開発につまらないタスクはつきものです。つまらないタスクは単調なものが多いので、なるべく自動化して、並列処理で終わらせるようにしましょう。早く終わらせないと、永遠につまらない作業を続けるハメになります。

19. 複雑な考えは図で整理して議論する

自分が考えていることは自分ではわかっていても、言葉だけだと相手にあまり伝わらなかったりします。 設計内容が複雑な時は、図におこして相手と議論しましょう。図に起こして初めて見えてくる、意外な盲点があるかもしれません。

20. 自分の担当外も少し覗いてみる

自分のことばかりやっていると、視野が狭くなりがちです。 20代のうちは吸収できるものはなるったけ吸収したほうが良い ので、余裕があれば自分の業務とは関わりの薄いプロジェクトのWikiを読んでみたり、他のプロジェクトを覗いてみたりして、社会全体に対する解像度を上げていきましょう。

その他

21. 今こそ新聞や財務情報を読むとき

学生時代、新聞を読め読め言われてきたと思いますが、読んでも全然イメージが沸かなかったかと思います。それが社会人になると、 今までわからなかったことがわかるようになったり、興味がなかった記事に興味を持つようになったり、新聞の面白さがわかるようになります。 例えば、「どこどこの会社の社長が変わった」というイベントは、学生にとってはあまり影響のないことですが、その会社を取り巻くステークホルダー達にとっては、事業全体の方向性が変わる一大イベントとなります。一つ一つのイベントが、「うちの会社にはどういう影響があるんだろう」とか、「うちの会社でそれが起こったらどうなるんだろう」など、自分の会社と比較して想像できるようになるので、リアリティが断然違います。

また、サラリーマンになると、毎月お給料をもらえるようになります。新卒の平均的な月収は21万円で、年収は300万円〜350万円あたりでしょうか?このお給料は、財務諸表を読む時の指標としても使えます。

例えば、2020年3月現在の弊社の平均給与は年収670万円、中央値は630万円です。平均値より中央値の方が小さいので、中央値よりも左側に分布がかたまり、右の裾が長い分布となります。だいたいこんな感じですね。

従業員数は2020年3月現在で350人です。平均年収をかけると、670万 × 350人 = 2,345,000,000円、ざっくり人件費(給料)で年間23億円かかっています。この23億円をどこから払っているかというと、ざっくり売上高です。2019年度の売上高は13,199,000,000円、約132億円です。すなわち、年間の人件費23億円は売上高の約5分の1、新卒社員の年収300万円は、売上高の約4,400分の1です。ビジネスで動く金額の規模感がわかるかと思います。2019年度の売上総利益は1,758,000,000円、約17億円なので、弊社の場合はざっくり、人件費は売上原価として引かれているようです。

企業分析を行う学生側にとっては、財務情報の「営業利益」や「純利益」に着目がいきがちですが、働いている側にとっては、 自分たちの仕事によってどれだけ売上高が生まれ、どれだけが給料としてフィードバックされているか に意識が向くようになります。立場が変わると目線が変わりますね!

さて、自分の会社の規模感を知ったところで、他社と比較してみましょう。まず、日経電子版2020年3月18日時点の売上高ランキング上位20位を見てみます。

順位 証券コード 銘柄名 売上高(百万円) 業種 決算期
1 7203 トヨタ 30,225,681 自動車 2019/3S
2 8058 三菱商 16,103,763 商社 2019/3I
3 7267 ホンダ 15,888,617 自動車 2019/3I
4 6178 日本郵政 12,774,999 サービス 2019/3
5 9432 NTT 11,879,842 通信 2019/3I
6 8001 伊藤忠 11,600,485 商社 2019/3I
7 7201 日産自 11,574,247 自動車 2019/3
8 5020 JXTG 11,129,630 石油 2019/3I
9 9984 SBG 9,602,236 通信 2019/3I
10 6501 日立 9,480,619 電気機器 2019/3I
11 6758 ソニー 8,665,687 電気機器 2019/3S
12 8267 イオン 8,518,215 小売業 2019/2
13 6752 パナソニック 8,002,733 電気機器 2019/3I
14 8002 丸紅 7,401,256 商社 2019/3I
15 8031 三井物 6,957,524 商社 2019/3I
16 3382 セブン&アイ 6,791,215 小売業 2019/2
17 8015 豊田通商 6,762,702 商社 2019/3I
18 9501 東電HD 6,338,490 電力 2019/3
19 5401 日本製鉄 6,177,947 鉄鋼 2019/3I
20 6902 デンソー 5,362,772 電気機器 2019/3I

1位 30,225,681,000,000円、約30兆円。こう見ると、世界のTOYOTAさんは半端ないことがわかりますね。業界は違うとはいえ、弊社の2200倍の金額を動かしています。上位100社までしか掲載がありませんでしたが、どの企業も売上高1兆円を超えてました。

同じ業界で比較してみたいので、IT業界 売上高ランキング(2018-2019年)-業界動向サーチも見てみます。売上高1兆円超えは4社、1000億円超えは13社ありました。にしてもSIerも星の数ほど会社がありますね〜。

順位 企業名 売上高(億円)
1 富士通 31,237
2 NEC 29,134
3 NTTデータ 21,670
4 日立製作所 20,659
5 大塚商会 4,632
6 野村総合研究所 4,599
7 伊藤忠テクノソリューションズ 4,519
8 TIS 4,207
9 SCSK 3,586
10 日本ユニシス 2,990
11 新日鉄住金ソリューションズ 2,652
12 富士ソフト 2,043
13 ネットワンシステムズ 1,819
14 電通国際情報サービス 910
15 DTS 867
16 オービック 741
17 兼松エレクトロニクス 673
18 NSD 619
19 TKC 616
20 システナ 597

このように、自分の年収と比較して財務情報を見ていくと、リアル感をもって社会を知ることができるのではないでしょうか?

22. 迷ったらとりあえず「やります」と言う

これはよく言われることだと思いますが、「できるかできないか」ではなく、 「やるかやらないか」という決断のケースでは、とりあえず「やります」と言っちゃいましょう。 私は、基本的に1年間「やります」と言い続けてきましたが、迷いながらも「やります」と言って後悔したことは1つもなかったです。

23. 歳上の方が、相手にとっては安心感があったりする

時に皆さんの能力に関係なく、クライアントにとっては30代40代の人の方が安心感があるという場合もあります。 「話が通じなさそう」と思った時は、上司に頼んで代弁してもらうことも大切です。 また、身近にいるそういった落ち着きのある人、安心感のある人の振る舞い方も吸収して、20代だけど30代みたいな雰囲気が出せるよう目指したほうが、仕事においては得かもしれません。若さ・爽やかさが求められる場合もあるので、業界にもよりますが。

24. 会社に使われながら会社を使う

「学生と社会人の違い何か?」について1年間考え続けてきましたが、私の中では

法人格として振る舞えるかどうか

という答えに落ち着きました。皆さんが会社に入ると、何か自己紹介する時には「〇〇社の鈴木です」のように、名前の前に会社名が枕詞として付くようになります。皆さんがまだ一人前でなくても、この法人格を使えば、先輩社員がこれまで積み重ねてきた社会的信用や影響力を借りて、相手と対峙することができます。これを個人一人で達成しようとするには、とんでもない時間と労力が必要となります。

ぜひ、所属している会社を使って、普段じゃ会えないような人と会い、一緒にビジネスを動かしていってください。その会社でないとできないようなことがたくさんあるはずです。

25. 本当に伝えたいことは、しつこいくらいに何回も伝える

人は意外と、人の話を聞いていないことが多いです。たとえ聞いていたとしても、一時間たったら忘れています。自分が腹の底から伝えたいと思っていることは、自分が同じ話を何回もすることに飽きていたとしても、何回も発言していきましょう。弊社のビジョンについては、社長から朝礼の度に、四半期報告会の度に聞かされてきました。「もうその話聞いたよ〜」ぐらいが丁度いいのです。

ということで、私が「会社に使われながら会社を使った」例としても、昨年度かなり力を入れて執筆してきた角川ドワンゴ学園の取材企画について紹介させてください。

これも弊社のこのブログ、Developers.IOの知名度があったからこそ実現できたと思ってますし、会社の名前を掲げていたからこそ多くの人を巻き込めた企画だと思います。近いうちに最終回の記事を投稿するので、最先端教育に興味のある方はぜひご一読ください!

さいごに

てんこ盛りの内容で、参考になるかはわかりませんが、結局は頭で覚えるより体で覚えた方が身につきます。

皆さんの社会人生活に、実りあるスタートを!

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.