【書評】Tableau業務プロジェクトメンバー必携!書籍『Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~』のご紹介

【書評】Tableau業務プロジェクトメンバー必携!書籍『Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~』のご紹介

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先月2017/03/25に発売されたTableauに関する書籍『Tableauデータ分析〜入門から実践まで〜』。

『パソコン』のジャンルでも売上1位を記録(※2017/04/05時点)するなど、非常に好調な売れ行きとなっているこちらの書籍について、秀和システム様から献本を頂きました(ありがとうございます!)ので、ざっくり目を通してみた感想と内容をご紹介してみたいと思います。

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総ページ数:727、フルカラー印刷の大ボリューム!

こちらの書籍、基礎から応用、各種事例紹介(※詳細は後述)等非常に盛り沢山なコンテンツが詰め込まれており、その総ページ数は何と727ページ。 厚さにすると4〜5cm程と言ったところでしょうか。サイズだけで言えば充分鈍器に成り得ます。ですが紙質は薄目のものを使っているため、重さ的にはそこまで重くは無い、といった感じです。

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中身は全ページでフルカラー印刷対応。Tableauのグラフでは『色』がとても重要な意味合いを持つことになるので、全ての要素がフルカラーで表示されているのは嬉しいポイントですね。

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章毎の内容紹介

書籍を構成する章立てについては、合わせて4部17章から構成されています。

第1部:Tableauの基礎

第1章:Tableauとは

この章は、そもそも『Tableauとは何ぞや』なTableau初心者の読者に向けた概要説明・解説が為されています。Tableau Desktopのインストール及び初期設定の手順についても解説されていますので、この本を手に初めてTableauを使う、というような場合には合わせて読み進めて行く事でTableau作業にスムーズに入っていく事が出来るでしょう。

第2章:Tableauによるデータ分析7つのステップ

Tableauには、Tableauならではの『キーワード』や『専門用語』が幾つか存在します。この章では、サンプルデータを元にTableauでの作業を行っていく事でそれらキーワードや専門用語について把握し、学んで行く事が出来る様になっています。

第3章:データに接続してみる

Tableauでは実に多種多様なデータソースに対して接続を行う事が可能となっています。この章ではデータソースの種別毎に、どうやって接続を行うのかについての解説が為されています。

第4章:データソース画面の操作

Tableauでは単純にデータソースに接続を行うだけでは無く、その接続のバリエーションや機能についても様々なものが用意されています。テーブル毎の結合方式、異種データソースの結合、データソースのカラム毎の各種編集・加工等についての解説がこの章では展開されています。

第5章:ワークスペースの操作

Tableauでは各種メニューであったり画面項目要素を駆使する事でグラフを作り上げて行く事が出来ます。この章では編集画面を構成する要素の集合体、即ち『ワークスペース』についてパーツ毎の名称や機能について解説が為されています。

第6章:Tableauの基本操作(その1)

基本的な機能や用語の内容については上記第5章までで粗方カバーした形となり、この章からは『基本操作』の解説となります。『このグラフを作る際、こんな設定を行いたい』というような、最初に可視化作成に取り組む際に遭遇するであろうトピックについて丁寧な手順と共にその内容を把握する事が出来ます。

第7章:Tableauの基本操作(その2)

第6章に引き続きの基本操作解説章となります。表計算やLOD計算といった、グラフの表現力を豊かなものにするための機能についての解説等がされています。

第2部:「それで?」と言われないTableauデータ分析の考え方

Tableauの各種機能やグラフの作成方法について紹介している書籍は色々出ていますが、この書籍の良いところは『Tableauを使って実際に分析業務を行うにはどうすれば良いか』という部分についても章を割き、解説を加えているというのがあると思います。第2部及び第3部で実際の分析業務に役立つであろうテーマやトピックが紹介されています。

第8章:やみくもなデータ分析では失敗する

第8章では基本中の基本、『データ分析とは』という部分の説明から分析において何をどのように行うべきかという点について、データサンプルを元に説明がされています。

第9章:「それで?」と言われないTableauデータ分析が抱える問題点と対策

第9章では前章から踏み込んだ形で分析業務についての進め方について解説が為されており、プロジェクトとしてどのような点に気を付けるべきか、どのようなチーム構成、施策を進めて行くべきかという部分についても非常に細かく丁寧な記述でその紹介にページ数が割かれています。個人的には、Tableauで(いや、Tableauに限らず)分析業務を行う人はまずこの書籍の第8〜9章を読んでおくべきなのでは、と思う位に良くまとまっていると思いました。

第3部:応用例で見るTableauデータ分析

第2部で紹介された内容を踏まえて実際にどういう風に分析業務を進めていくか、という部分について触れているのがこちらの第3部となります。

第10章:商品分析

第10章では『商品分析』を題材に扱い、データの前処理や全体感の把握、課題発見のプロセスを進めて行く過程について解説されています。

第11章:顧客分析

第11章では仮想のシナリオに沿った形で『顧客分析』の実践手法について解説が為されています。『データ理解』『現状把握』『セグメンテーション』『ターゲティング』の4つのステップを経る形で、ページ数もかなり多くのボリュームを割く形で展開されています。第2部(第8〜9章)、第3部(第10〜11章)のコンテンツだけでも1冊の本として成り立つんじゃないか、と思えるような濃い内容になっているんじゃないかと個人的には思いました。

第4部:Tableauユーザー事例

第2部&第3部だけでも十分盛り沢山な内容かなと思っていましたが、この書籍の更に贅沢なところは『ユーザー事例も豊富に掲載されている』点にあると思います。1社1章で計7社分、インタビュー形式で各社の取り組み、Tableauを導入して良かった点・工夫した点等について各社事例内容が紹介されています。Tableauを使ってみたいと思うものの実際はどういう風に活用しているんだろう?という不安や疑問をお持ちのユーザーの方々にとって、事例紹介という形で『生の声』を情報収集出来るのはTableau活用にスムーズに働くのではないでしょうか。

  • 第12章:ドワンゴ
  • 第13章:Yahoo! JAPAN
  • 第14章:グッディ(嘉穂無線ホールディングス)
  • 第15章:パルコ
  • 第16章:ANA Cargo・ANAシステムズ
  • 第17章:電通デジタル

補足コンテンツも充実!!

章立て構成ではありませんが、Tableauを幅広く展開し広めていく役割を担っているユーザーグループの紹介として以下3つのワーキンググループについても紹介が為されています。各グループは継続して活動を行っていますので、興味のある方は適宜内容を確認し、活動に参加されてみてはいかがでしょうか。

  • Tableau大学ユーザー会
  • Tableau Ladies User Group
  • Tableauユーザー会の発展に向けて

また、書籍巻末にはTableau業務を進めて行く中でオススメの書籍やWebサイトに関する内容もまとめられています。弊社ブログ『Developers.IO』のTableau特集リンクも掲載頂きました!ありがとうございます!!

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まとめ

以上、書籍『Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~』のご紹介でした。こちらの書籍については、手に取って読んでみたメンバーそれぞれがその内容の充実さに『これは良い』と頷いておりました。『この書籍をベースに勉強会・読書会をやってみるのも良いかもね』なんて声も挙がったりしています。Tableauを扱った分析プロジェクト等がある場合、プロジェクト必携の参考書籍として用意しておいても良いのではないでしょうか。

で、これは是非ともお願いしたいポイントなのですが、当書籍の電子版を是非とも展開頂きたいです!内容的には非常に充実した内容でボリューム的にも大満足なのですが、いかんせんページ数もかなりのボリュームとなっており、持ち運ぶには若干大変さが伴います。電子版が展開されるとメンバーへの展開・購入のハードルも幾分下がる事が期待出来ると思いますので、是非とも御検討頂けますと幸いです。m(_ _)m

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