(レポート) Keynote – エンジニアが引っ張るDeNAの”モノづくり” #denatechcon

(レポート) Keynote – エンジニアが引っ張るDeNAの”モノづくり” #denatechcon

Clock Icon2018.02.07

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はじめに

本ブログは2018年2月7日(水)に開催されたDeNA TECH CONFERENCE 2018のセッション、「Keynote - エンジニアが引っ張るDeNAの"モノづくり」のレポートです。

スピーカーは株式会社DeNA 代表取締役社長兼CEOの守安 功さん。

レポート

会社紹介

DeNAのミッション「Delight & Impact the World」
 世界に喜びと驚きを
 世の中に大きなインパクトを与えたい
 インターネットやAIを活用し、永久ベンチャーとして世の中にデライトを届けていく
具体的にどんなサービスを提供しているのか
 ビッダーズ(インターネットオークション)からスタート
 その後モバイルゲームが大ヒット
 現在では多角的に時業を経営

バックグラウンド

大学は航空宇宙学を専攻、マッハ10のエンジン研究に関与
超音速フードを使ったエンジン模型での流体シミュレータなど
1998年、新卒で日本オラクルに入社
 ERPの導入やカスタマイズなど
 当時のERPは日本の商習慣にあまりマッチしていなかったためアドオンの開発が必要だった
インターネットの普及に伴い、インターネットに関わる仕事をしたかった
 DeNAにジョイン
ビッダーズを立ち上げ
 当時は不具合も多く、入社2ヶ月くらいは夜勤をしながらシステム監視と改修を行った
 プログラムを書いたりインフラを見たりとエンジニアとして一通りを経験
 Yahooオークションが競合
  Yahoo以外の各ポータルサイトに営業しトラフィックを確保
  Yahooオークションの有料化に伴いキャンペーンを打って新規ユーザーを確保
Yahooや楽天といった大手と競合するために事業転換が必要

2003年、モバオクをリリース

ウォーターフォール型のマイルストーン開発ではスピードが出ない
 川崎修平(現DeNA取締役)さんに相談したら1人でやりたいというので全部任せた
  ユーザーのニーズに合わせたサービスをスピード感もってリリース

Mobageの開発

エンジニア(川崎さん)がサービス設計を主導
エンジニアが要件を自分で考えて実装することで、早く適切に開発ができる
 結果的に1人で3ヶ月で実装
現在もエンジニアが自分で考えてモノを作るスタイルを徹底している

2009年10月からモバイルのアクセスが爆発的に増加

怪盗ロワイヤルのヒットが要因
このトラフィックをさばくインフラが大変だった
様々なボトルネックを次々と潰していった
トラフィック急増に伴い1日あたり20数億PVが発生
 特にDBのマスターのスケールアウトが困難
 MHA(Master High Availability) for MySQL
  マスターの冗長化のための技術的挑戦
  サービス無停止でメンテナンスできるように
  後にOSSとして公開

グラブル(GRANBLUE FANTASY)

ブラウザ上でネイティブアプリ並の表現をするのがコンセプト
実現したのがwahid
 FlashをCreateJSで変換していたがパフォーマンスが出なかった
 wahidを使うことで5fpsだったものを30fpsに改善
 かつCreateJSとの互換性を維持

事業多角化

2013年から様々なチャレンジ、現在主力5事業
タクベル
 タクシーの配車アプリ
 横浜で実働実験、もうすぐ神奈川でリリース予定
 タクシー配車システムのためのハードウェアの開発まで実施
  既存のタクシー用システムとデータ連携
  ハードウェアの設計までDeNAで、製造は別会社
  振動対策など、ソフトウェアでは無かった新しい経験ができた
 コネクテッドカー向けの新しいシステムアーキテクチャ
  MQTTを採用
 AIを駆使した移動需要予想と供給の最適化
  どのタクシーがどこにいてどれだけ走ったかを分析
  過去のデータと現在のデータを組み合わせて需要を予想
  空車の時間を減らし利用時間を増やすことで、利用者とタクシー会社の両方の利便性を向上 R&D
 車の中に車外カメラと車内カメラを設置
 車外の状況と運転手の状態を同時にモニタリング
 事故率を減らすためのプロジェクト
 Deep LearningベースのCV(Computer Vision)技術
 CVを車載端末のようなリソースの限られたコンピュータで動かすための組み込み技術の追求
 運転行動指標をデータサイエンスによって算出
  運転手にコーチングが出来るように

DeNAの強み

お客様が喜んでくれるサービスをエンジニアが引っ張る
 エンジニアはコードを書くだけでなくサービスを考えることまで必要
サービスの課題を高い技術力で解決
 大きなインパクトを与える為のサービスには高い技術力が必要
 技術力はツール、重要なのはサービス

さいごに

DeNAの思想がよく分かるセッションでした。エンジニアドリブンでサービスを開発していくスタイルを強調していたのが印象的でした。

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