Tableau 9.1 新機能: Tableau Web Data Connectorを使ってGoogleスプレッドシートへの接続を試してみた

Tableau 9.1 新機能: Tableau Web Data Connectorを使ってGoogleスプレッドシートへの接続を試してみた

Clock Icon2015.09.18

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Tableau 9.1のアップデートでは、数多くの機能追加・更新の中の一つに『Web Data Connector』というものも含まれていました。当エントリではその機能について実践してみた手順をご紹介して行きたいと思います。

目次

Webデータコネクタ(Web Data Connector)とは

Web Data Connectorの説明については、Tableau 9.1の機能紹介ページから展開されている以下のページに説明がありましたので転記します。

Web データコネクタで、Web 上のあらゆるデータに Tableau を接続できるようになり、データをこれまで以上に幅広く活用できるようになります。 独自の Web データコネクタを作成しましょう。JSON、XML、 HTML 形式でデータを公開しているサイトであればどのサイトからもデータを読み込むことができるようになります。 Tableau Web データコネクタソフトウェア開発キット (SDK) を使用することにより、Javascript や HTML を使用してコネクタを構築することができます。 データの収集方法をコントロールできるので、 複数のソースからのデータを組み合わせることもできます。 SDK には、テンプレート、サンプルコード、テストシミュレーターおよびドキュメンテーションが含まれています。

データの準備

下記ページに展開されているように、Web Data Connectorを使う事によって様々な情報にもアクセス出来るようになります。今回はその中からGoogleスプレッドシートへの接続を試してみたいと思います。

データ準備については通常Googleスプレッドシートを扱うのと同じ方法で問題ありません。EXCELデータを準備するようなイメージで、ヘッダー部を1行目に配置する形でデータを作成しておき、共有URLを控えておいてください。

tableau-wdc_20

Webサーバの準備

次いでWebサーバの準備を行います。Web Data Connectorを使ってGoogleスプレッドシートへの接続を行うにはWebサーバを用意してそこにコンテンツを配置し、コンテンツ(HTML)経由でアクセスする必要があるようです。

今回の検証用にLinuxサーバを立ててApacheを導入して...というのでも良いとは思うのですが、MacではローカルでApacheが利用出来る様になっています。今回は手っ取り早くこの環境を活用して進めてみたいと思います。(以下情報を参考にしました)

また、以降Web Data Connectorに関する設定については以下のエントリを参考にしています。

MacのローカルApacheにおけるコンテンツ配備ディレクトリは以下の場所になるようです。(注:検証OSはMac OS X Yosemite 10.10.4)

$ cd /Library/WebServer/Documents/
$ ll
total 72
-rw-r--r--  1 root  wheel   3726  9 10  2014 PoweredByMacOSX.gif
-rw-r--r--  1 root  wheel  31958  9 10  2014 PoweredByMacOSXLarge.gif
-rw-r--r--  1 root  wheel     45  6 12  2007 index.html.en
$

Apache起動は以下コマンドで。

$ sudo apachectl start

http://localhostにアクセスし、Apacheが起動している事を確認します。

tableau-wdc_01

起動確認後、ポート番号の設定をデフォルト値80から8888に変更します。

$ sudo vi /private/etc/apache2/httpd.conf
#
# Listen: Allows you to bind Apache to specific IP addresses and/or
# ports, instead of the default. See also the <VirtualHost>
# directive.
#
# Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to
# prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses.
#
#Listen 12.34.56.78:80
#Listen 80
Listen 8888

設定変更後、Apacheを再起動。

$ sudo apachectl restart

ポート番号:8888でアクセス出来る事を確認します。

tableau-wdc_21

Web Data Connectorの導入〜Googleスプレッドシートへの接続確認

Web Data Connectorについては、以下Tableauのサイトから入手します。(webdataconnector_sdk_1.1.0.zip)

tableau-wdc_02

アーカイブファイルを解凍し、必要なコンテンツをApache配下にコピーします。

$ sudo unzip webdataconnector_sdk_1.1.0.zip
$ sudo mv WebDataConnector_sdk/Examples/GoogleSheet* /Library/WebServer/Documents/
$ sudo mv WebDataConnector_sdk/Examples/googleSheetIcon.png /Library/WebServer/Documents/

Tableau9.1をインストールし、起動。接続先の中から『Webデータコネクタ』を選択します。

tableau-wdc_22

別途ウインドウが立ち上がり、URLの入力を求められるのでhttp://localhost:8888/GoogleSheetsConnector.htmlをここに入力します。

tableau-wdc_23

するとウインドウ内の入力欄が閉じ、URLバーに内容が転記されました。このままEnter押下でURLに遷移します。

tableau-wdc_24

Googleスプレッドシートに接続するためのウインドウが表示されました。一番上のStep1入力欄に、Googleスプレッドシートの共有URLを入力し、[connect]をクリック。

tableau-wdc_25

Step2の文言末尾がリンクに変わりました。このリンクをクリック。

tableau-wdc_26

Googleアカウントの入力を求められますので、Googleスプレッドシートにアクセスするためのアカウントを入力します。

tableau-wdc_27

アクセス許可を求められますので[許可]をクリック。

tableau-wdc_28

接続が行われ、対象データソースが表示されました。データソースをクリック。

tableau-wdc_29

Tableauからデータソース(Googleスプレッドシート)への接続が行われ、従来のデータソースで行えるようなビューの作成も問題無く行えました。

tableau-wdc_30

ちなみにデータの抽出は出来ないようです。残念...(´・ω・`)

tableau-wdc_31

データソースからの『データの表示は出来るようなので、少量(PC上で扱える程度の)のデータであればここからコピーしてEXCELに展開し、そこから抽出ファイルを作成する...みたいな事は出来そうです。(めんどくさいですが)

tableau-wdc_32

まとめ

以上、Web Data Connectorを使ったGoogleスプレッドシートへの接続のご紹介でした。従来では接続出来なかった情報源についても、この経路を使って接続を行う事が出来るかもしれないというのは夢が広がりますね。その他の接続先については下記『参考情報』のリソースなどを参考にして頂ければと思います。こちらからは以上です。

参考情報:

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.