設立して約5年半のクラスメソッド・ヨーロッパの遍歴を振り返ってみた

設立して約5年半のクラスメソッド・ヨーロッパの遍歴を振り返ってみた

歴史は語り継がなければいけないので
Clock Icon2021.07.08

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はじめに

Guten Tag! ベルリンより伊藤です。

昨日7月7日はクラスメソッドの創立記念日でした!(過ぎてしまいました...)ということで、久々に「ベルリンだより」な投稿でクラスメソッド・ヨーロッパの遍歴を振り返ってみようと思います。

ベルリンリージョンとして始まってからもう5年半が経とうとしているらしく、当時2人で始めた我々もいまや11人!

日本からは少し遠い存在に聞こえるかもしれませんが、クラスメソッドの海外リージョンがどんな感じなのか、また最近入社した皆さんにもどういう遍歴だったのか、知ってもらえたらなぁと思います!

歴史

始まり

2016年1月12日、クラスメソッドのベルリンリージョンが始まりました! 24/365 のオペレーションサービスを提供することを目的として、日本から8時間の時差のあるドイツのベルリンが海外リージョンとして選ばれました。

▼ 横田社長の発表ブログ

ビールとサッカーが好きな hanse と、ドイツ滞在経験があり英語・ドイツ語も堪能なトランが立ち上げメンバーとして日本からドイツの地に降り立ちました。当時のベルリンだよりから、なんだか当初のたどたどしさが伝わってきます(笑)

▼ 初めてのベルリンだより - ベルリンの基本情報など

▼ ベルリンの空港からオフィスに行くまで

当時は日本側のクラメソも確か50名程度の規模だったらしく、しかも英語が得意だったり海外に興味があったりという人はほとんどいなかったようです。hanse いわく、「ちょっと行きたいかも」と呟いたら渡独が決められてしまったんだとか。

新しいメンバーが続々

2016年6月、設立より半年ほどして、知り合いづてで紹介されたMarissaがジョインしました。英語ネイティブでドイツ語も話せ、当初はパートタイムで現地のバックオフィス業務を補助していました。多少日本語が分かり日本の文化も理解できたため、当時のメンバーにとって強力なサポートだったでしょう。

9月には、日本のクラメソからquiverがベルリンにジョインしました。エンジニア3人で 24/365 のオペをまわせるようになり、ベルリンリージョンとして安定してきます。

さらに2017年3月、ロンドン留学もしていた、英語の超堪能なエンジニア、のり田がジョインしました。

同月には、ハノーファーで開催された世界最大級のIT見本市・CeBITに参加し、初めて全員での出張、そしてチームビルディングも行いました。

▼ ブログを漁ってたらこんなインタビュー記事も

新しいマネージャー

2017年6月、ヨーロッパでの在住歴が長くてビジネス経験も多い、しがひがクラスメソッド・ヨーロッパの正式なマネージャー(兼営業)となりました。日本のクラメソの経営陣もそうですが、良い意味で全然マネージャーらしくない、気さくでエキセントリックなマネージャーです。

▼ しがひが掲げる、自由なマネジメント

上記のブログにもありますが、しがひはマネージャーでありながらデュッセルドルフ在住(ベルリンには飛行機か、電車で5時間ほど)なので、普段はベルリンオフィスにはおらず在宅勤務です。

また、この年の夏には初期メンバーの1人であるトランが念願のスイス移住を果たしました。これにより、メンバー6人のうち2人はベルリン外からのフルリモートワークになりました。

オフィスの移転

2017年9月に、オフィスをコワーキングスペース MINDSPACE へ移転しました。

旧オフィスも別のコワーキングスペースだったのですが、ここは何しろとってもおしゃれでかっこいい!!!キッチンにコーヒーマシンや必要な器具が揃っていて便利なのはもちろんのこと、各社のオフィススペースに加えて広々とした共有スペースや共用個室があるため、建物内でも気分を変えていろんな場所で働くことができます。

ただ初期メンバーにとっては、旧オフィスのアットホーム感のある雰囲気も恋しいとのこと。

▼ 新オフィスの紹介ブログ

この翌月、わたくし Itoma がジョインしました。大学の時に海外インターンで会計をかじり、第二外国語でドイツ語を学んだので、現地の会計業務とエンジニアのオペ業務を兼任することになりました。

▼ ヨーロッパ生活を満喫している様子

イベント参加や開催

2017年10月AWS Transformation Day 2017 に参加するため、みんなでケルンに出張に行きました。

そして11月8日には、Developers.IO 2017 WORLD in ベルリンを開催しました。

▼ ベルリンオフィスが主催の初イベント!

マネージャーしがひの主催で、2018年2月にはブロックチェーンに関する社内勉強会も行いました。マイニング用の高度なマシンを組み立て、これを第8の社員 "めそリッパー" と名付けました。

▼ 勉強会レポートとめそリッパーの誕生

同年3月から7月の間、大学生の土井さんがインターンシップ生として働きました。ドイツへ大学留学に来ていた土井さんは、空き時間を活用してインターンしたいとのことで、4ヶ月の間でしたが、ユースケース記事の翻訳を中心にAWSにも触れてもらいました。クラメソヨーロッパとしても手探りながら非常に貴重な経験となりました!

ところでめそといったら二次元社員めそ子ですね。

7月からは、しがひのツテであった、オーストリア人のプロ・コスプレイヤーのケーキ姫(@keekihime)に、フリーランサーとしてめそ子の中の人をやってもらうことになりました。活動内容は大まかに以下の通りですが、日独英すべて流暢なケーキ姫にはなんとスクリプトの翻訳も含めて対応いただきました。

▼ スタジオでの初収録時の様子

2019年2月は、AWS Summit Berlin 2019にクラスメソッドがスポンサー&出展しました!訪欧には最悪な時期にもかかわらず、日本から菊池さんとたいさが助っ人にやってきてくれました。その節はありがとうございました。

ついでにイベントごととして、大変プライベートではありますが、私とhanseが入籍し、同年9月1日の日曜日にMindspaceのイベントスペースを借りて結婚式を開催しました。全員ゲストとして出席してもらっただけでなく、前日までに飾り付けを手伝ってもらったり、仲介人をやってもらったり、動画を撮ってもらったりなどなど、手作りな挙式に参画いただきました。本当に幸せな時間でした!

▼ 結婚の手続きには苦労しました

2020年1月23日〜24日、クラメソヨーロッパで1泊2日の合宿をしました。日本でもよくAWS事業部合宿営業部合宿オペ部合宿だとかで泊まりがけの合宿をやってるみたいだったので、クラメソヨーロッパは芸術の都・ウィーンへ行きました!!!NASAゲームを含むチームビルディングを行い、夜は全員でアイススケートをしました。

さらなる新メンバー

2019年9月、アウクスブルクの大学生のモナさんがパートタイムとしてジョインしました。

2020年2月、しがひの元同僚であるキムさんがエンジニアにジョインしました。インターナショナルになってまいりました。

9月、エンジニアの小西さんがクラメソへ応募し、ジョインしました。キムさんも小西さんもしがひと同じデュッセルドルフ在住です。

同月にyukoyagiも日本でアノテーションへ一旦入社し、コロナの影響で渡独の時期が遅れていましたが、2021年2月に無事にデュッセルドルフへ引っ越し、クラメソヨーロッパへジョインしました。

実はオフィスもないデュッセルドルフに11人中の4人が住んでいます。

私はキムさん以外の3人にはまだ直接の面識がなく、コロナの状況が落ち着いて改めて全員でベルリンに集結できる日を楽しみにしています!

企業としての成長

ビジネス

冒頭の通り、当初は 24/365 オペレーション対応を目的としてクラスメソッド・ヨーロッパは始まりました。

特にしがひがマネージャーとしてジョインして以降は、イベント参加・開催など会社としての様々なマーケティング活動を経て、現地企業(特に日系企業)への技術支援やコンサルティング、翻訳業務、欧州データ保護規則のGDPR対応など、クラメソヨーロッパとしての事業を展開していきました。

現在では、以下のような製品とパートナーシップを結び、クラメソヨーロッパが主導して日本内外のお客様へサービスを提供しています。

最近では Cloudflare の Waiting Room がワクチン予約サイトのデジタル待合室として様々な自治体に提供されています。

福利厚生など

働き方

クラメソでは当たり前なリモートワークについては、オフィスのあるベルリンに在住するのは5/11人なので、ほとんどが完全リモートワークで働いています。ベルリン在住者も好きな時に出社するので、実際のところオフィスにはほとんど人はいません。普段離れている代わりに、四半期に一度(コロナ時を除く)、全員ベルリンに集まり、ミーティングとちょっと贅沢なディナーをします。

有給休暇も、自分のタスクに支障がなければ自由に取得できます。ちなみに、今年のベルリンの祝日は10日間(対して日本は17日)ですが、ドイツでは振替休日はないため実質6日で、6月以降はもうありません...!!それも考慮してデフォルトで有給休暇は25日あり、夏季休暇として1〜2週間休んだり、中日で働きながら1ヶ月ほど一時帰国したりする社員もいます。

制度

2020年より、各社員が任意の個人や組織の活動を支援することのできる、Social Contribution Program が導入されました。対象はIT事業に絞らず、クラスメソッド・ヨーロッパが社会との接点を増やすことを目的とした支援金拠出プログラムです。昨年と今年で以下のような寄付レポートがあります。

今年3月には Marissa が産休に入り、出産手当(Mutterschaftsgeld)の支給を行い、育児休業(Elternzeit)を取得中です。日本のクラメソでも育休取得に関する記事がいくつかありますが、クラスメソッド・ヨーロッパでは初の事例でした。産休・育休は当然あるべき社員の権利ではありますが、こうして当たり前のように提供できるのは素晴らしいですね。

数字で見るベルリンメンバー

私の知識の限り&完全に独断と偏見です。

男女比 男性 55%、女性 45%
平均年齢 34.6歳
日本語話者の割合 91%
ドイツ語話者の割合 60%
英語話者の割合 91%
タイプ インドア派 36%、アウトドア派 64%

というわけで、振り返ってみると大変濃い内容になってしまいました。クラスメソッドのベルリンオフィスのことを少しは知って身近に感じていただけましたでしょうか?

なお、ベルリンという街は、パリやウィーンやプラハのようにヨーロッパらしい綺麗な街並みもなければ(少しはあります)、バルセロナのように特徴的な建築物もなければ、ローマのように超歴史的建造物もなければ、ローテンブルクのようにいかにもドイツらしい可愛い木組みのお家なんかもありません。

ですが!東西ドイツからの歴史と首都としての開発が混じり、ストリートアートやナイトクラブなどモダンな文化で有名ながら、世界的な美術館も集い、それでいて自然にも囲まれた豊かな街です!!!

自由に旅行に来れるようになったら、ぜひ観光に遊びに来てはいかがでしょうか?

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