【レポート】地域金融のデジタル・トランスフォーメーションの現在~クラウドを活用した新しい顧客価値の創造~ #AWSSummit
どうも!大阪オフィスの西村祐二です。
2019年06月27日に大阪のグランフロントで開催されていますAWS Summit Osaka 2019で行われたセッション「地域金融のデジタル・トランスフォーメーションの現在 ~クラウドを活用した新しい顧客価値の創造~」 についてレポートします。
セッション概要
登壇者と概要は以下の通りです。
進行
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
金融事業開発部部長飯田 哲夫
登壇者
株式会社伊予銀行
システム部
課長井上 浩一
株式会社琉球銀行
事務統括部 システム企画課
調査役山崎 崇
地域金融のビジネスモデルの変革が求めらるなか、地域密着というミッションとデジタルを融合させた新しい顧客価値の創造が始まっています。その中でも、コスト構造の革新とイノベーションの加速を支えるクラウドサービスが活用されています。本セッションでは、AWSを活用して地域金融のデジタル・トランスフォーメーションに取組む各社の事例を通じ、どのようにクラウドを地域金融ビジネスの変革に活かしているのかを明らかにします。
レポート
はじめに
- 金融領域でAWSはどれぐらい使われている?
- 加速度的に増えている
- 東京リージョンがローンチしてから増加
- ソニー銀行などいち早く導入したことがきっかけ
伊予銀行
- DHDバンクの実現について
- 伊予銀行の本店は愛媛県
- 伊予銀行のデジタル化の取り組み
- DHDバンク
- Digital
- Human
- Digital
- ファーストリリース
- Agentシステム
- 口座開設、住所変更等の手続きをすべてタブレットで行えるシステム
- アクセンチュアと共同開発
- 印鑑など不要でスムーズに手続きできる
- 流れ
- 受付し、キャッシュカードかざす
- QRコード付きの受付票がでてくる
- Agentはコンテナで動いてる
- バックオフィスの仕組みは変えたくないけど、デジタル化するための施策のため、QRコード付きの紙を使用している
- 紙文化を配慮
- 顧客データはすべて暗号化
- なぜ、AWSを選んだか
- スピードとCI/CDが決めて
- アジャイル、DevOps
- スピードとCI/CDが決めて
- 重点確認ポイント
- リスク評価
- マネージドサービス評価
- 設定ミスがないかの評価
- ログに顧客情報が出力されていないかの評価など
- NEXT Action
- 外部VPCと内部VPCとのリアル連携
- オンプレサーバとのリフトアップ
- SaaSサービスとの連携
- PrivateLinkを活用
- Agentシステム
琉球銀行
- 中期経営計画
- コンセプトにパブリックグラウドを活用がある
- ファーストシステムとして、コーポレートサイトをクラウド化
- DDoS対策
- 順次移行中
- トライ&エラーの環境が重要
- 繰り替えすことが容易なパブリッククラウドを選定
- しかし、銀行は「失敗」を嫌う文化があり、トライ&エラーの文化が根付かない
- オンプレ前提でシステムを考えて、クラウドの考え方が根付かない
- 文化面と技術面からの刷新
- トップ方針として「ますクラウド利用」とした
- 頭取自ら「トライ&エラー」を推奨
- クラウドを活用できるだけの体制づくり
- サーバーワークスに4週間常駐して技術力を身につけた
- プロフェッショナルレベルの資格がとれるぐらいに成長
- これから導入する金融機関にむけて
- いまからでも遅くない
- 自分たちの強みから徐々に移行できる
- 銀行でクラウドできることは大きなアドバンテージになる
- 若者にレガシーな技術を学ぼうとする人はなかなか少ない
- 人材を集めるためにもクラウド活用するメリットがある
- いまからでも遅くない
- これからさらにクラウド化を進めていく
- 膨大なログをクラウド上に蓄積しているので活用
- 自前開発に取り組む予定
感想
銀行というとお硬いイメージで、クラウドや新しい技術に対して一歩引いたところにいる印象を持っていましたが、このセッションをきいて、そのイメージが一変しました。
イノベーションを加速させるためにAWSなどのクラウドサービスを活用して、顧客によりよいサービスを提供しようとしていいる姿勢がとても伝わるセッションでした。