[2016版] AWS Storage Gateway入門 – 新しいコンソールから構築してみる

[2016版] AWS Storage Gateway入門 – 新しいコンソールから構築してみる

Clock Icon2016.09.21

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こんにちは、菊池です。

先月、AWS Storage Gatewayのマネジメントコンソールがアップデートされ、構築画面がリニューアルされました。

AWS Storage Gateway コンソールを再設計しました

Storage Gateway自体は弊社ブログでも何度か紹介していますが、新しくなったコンソールからの構築を今回試してみましたので手順とともに紹介します。

以前のブログ記事

AWS Storage Gateway について

 

Storage Gateway はオンプレミスからクラウドのストレージに接続するソフトウェアアプライアンスで、大容量で堅牢なストレージをオンプレミス環境で利用可能にします。利用形態により以下の3つの構成があります。

  • Gateway-Stored Volume:オンプレミスのバックアップ
  • Gateway-Cached Volume:大容量で堅牢なオンラインストレージ
  • Gateway-VTL:仮想テープライブラリ

今回はGateway-Cached Volumeを、仮想ホストHyper-V上に構築してみます。以下のような構成イメージとなります。

構築開始

マネジメントコンソールから構築をスタートします。

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まずは、構築するゲートウェイの種類を選択します。

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Storage GatewayのVMを実行するプラットフォームの選択です。Hyper-V 2012を選択します。なお、今回はWindows10のHyper-Vで試しています。

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"Hyper-V 2012 R2をダウンロード"をクリックすると、VMのイメージ一式がダウンロードされます。

VM作成

ここからはVMを実行するHyper-Vのホストマシン上での作業になります。

ダウンロードしたZipファイルをホストマシンの任意の場所に展開後、Hyper-Vマネージャから、"仮想マシンのインポート"を開始します。

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イメージ一式を展開したフォルダを指定します。

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"仮想マシンをインプレース"で登録を選択。

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仮想スイッチが見つからない旨のエラーが出ますので、ホスト環境に合わせて仮想スイッチを選択します。

注意:Storage GatewayのVMからインターネットに通信可能な仮想スイッチに接続する必要があります。

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インポートが完了しました。

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まだ起動せず、仮想マシンの設定から、仮想ハードディスクを2つ追加します。ここで追加したディスクが、Storage GatewayのUpload-BufferとCacheになります。

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ディスクが追加できたら、VMを起動します。

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VMに接続するとこのようなログイン画面になります。ユーザー名sguserとパスワードsgpasswordでログインします。

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画面に従って設定を行います。

固定IPにしますので2: Network Configurationを設定。

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以下のように設定しました。

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以上で仮想ホスト、VMの設定は終わりです。

ゲートウェイのアクティブ化

マネジメントコンソールに戻り、設定を再開します。

ゲートウェイのアクティブ化のため、VMのIPアドレスを入力し、アクティベーションを開始します。

注意:ここでマネジメントコンソールを操作するするPCから、先ほど入力したゲートウェイのIPアドレスまで到達可能である必要があります。(到達不能の場合、アクティベーションに失敗します。)

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タイムゾーンと、任意のゲートウェイ名を入れてアクティブ化します。

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無事、アプティベーションされましたので、アップロードバッファとキャッシュを割り当てます。VMに追加した仮想ハードディスクが選択可能です。

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これでゲートウェイは作成できました。続けて、ボリュームの作成です。

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ボリュームとして使用したい容量を設定します(最大32TB)。ここでスナップショットIDを入れると、以前作成したボリュームを復元することも可能です。iSCSIターゲット名は任意の名前で構いません。

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ボリュームが作成されました。

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以上でStorage Gatewayの利用準備が整いました。

ゲートウェイへの接続

作成したボリュームをマウントしてみます。(Windows10)

"サービスの管理"から、iSCSI Initiatorを有効化します。

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続いてイニシエーターからの接続です。"管理ツール"からiSCSIイニシエーターを設定します。

探索タブから"ポータルの選択"をクリック。

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ゲートウェイのIPを入れます。

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iSCSIターゲットが見つかりましたので、接続します。

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自動接続を有効にしてOK。

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接続できました。

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"ディスクの管理"を見ると、20TBのディスクが認識されていますのでフォーマットを実行(クイックフォーマット)。

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これでファイルシステムとして利用可能になりました。

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まとめ

以上でStorage GatewayのGateway-Cached Volumeが利用可能になりました。

Storage Gateway自体には変更はありませんが、今回マネジメントコンソールがアップデートされたことで他のサービスと統一されたシンプルなUIになりました。

 

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