AWS IoT SiteWise 導入時に検討するべき3つのポイント #devio2022

AWS IoT SiteWise 導入時に検討するべき3つのポイント #devio2022

製造業DXの第一歩として設備機器のデータを可視化したいというリクエストをよく頂戴します。そんなニーズに最適な AWS IoT SiteWise の導入ポイントについて紹介します。
Clock Icon2022.07.22

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2022/07/29(金)にクラスメソッドオンラインイベントの DevelopersIO 2022 で「AWS IoT SiteWise 導入時に検討するべき 3 つのポイント」というタイトルで動画公開しました。

セッションの内容

AWS IoT SiteWise では、製造業における設備機器(PLC や OPC UA サーバなど)のデータを簡単に収集・可視化することができます。
このセッションでは、AWS IoT SiteWise を導入する際の注意点や事前に検討するべきポイントについて紹介しています。

このセッションでは以下の構成で説明しています。

  • AWS IoT SiteWiseの特徴
  • 設備機器データの送り方
  • データ活用を想定したアーキテクチャ設計
  • サービス利用料金

セッション動画

セッション資料

AWS IoT SiteWiseの特徴

SiteWise には2点の大きな特徴があります。
(他にも色々な機能がありますが、ここでは特徴的な機能について紹介しています。)

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通常であれば、設備機器が扱える産業用の通信プロトコル(Modbus TCP や OPC UA など)を AWS 側がサポートしているプロトコル(MQTT や HTTP など)に変換する必要がありますが、SiteWise ゲートウェイを使うと産業機器側のプロトコルをユーザー側で変換することなく、AWS へデータを送ることができます。

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もう1つの大きな特徴は、収集したデータをリアルタイムに可視化が可能なアプリケーションを提供している点です。SiteWise Monitor という機能で可視化することができますが、GUI による操作だけでダッシュボードを作成することができます。

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設備機器データの送り方

AWS IoT SiteWise へ設備機器のデータを送る方法は3パターンあります。1つ目は「SiteWise ゲートウェイ」を使う方法です。ゲートウェイアプリケーションが指定の産業用通信プロトコルで設備機器からデータを収集して AWS への転送までを行います。

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しかし、SiteWise ゲートウェイを使う場合は、ゲートウェイデバイスに利用する Greengrass アプリケーションのバージョンに注意が必要です。
サポートしていないプロトコルについては、ユーザー側で別途実装する必要があります。

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2つ目は SiteWise API を使う方法です。デバイス側に AWSが提供する SDK をインストールして直接 SiteWise にデータを送ります。
この方法の場合、SiteWise ゲートウェイを使っていないので設備機器からのデータ収集についてはデバイス側で別途自前で実装する必要があります。

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3つ目は MQTT プロトコルを使って AWS IoT Core 経由で送る方法です。
最近はネットを検索すると温度や湿度などのデータを MQTT で AWS IoT Core に送るといった事例が多く見られます。
このように、MQTT で送ることが可能なデータを簡単に可視化してみたい、といった場合にも SiteWise がマッチするかと思われます。

また、SiteWise ゲートウェイをインストールできないようなデバイスでも、MQTT が利用可能な場合であれば本構成を採用できるかと思います。

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データ活用を想定したアーキテクチャ設計

SiteWise はデータの収集から可視化までをワンストップで提供してくれる便利なサービスですが、その分離用料金に注意が必要です。
SiteWise の料金を最適化するために、不要なデータをフィルタリングしたり別の AWS サービスに送るといった構成も合わせて検討しましょう。

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また、リアルタイムに利用したいデータが何なのか?といった要件も確認して、無駄なデータの転送を抑えましょう。

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扱いたいデータの選定の他に、現場側の要件についても確認が必要です。
SiteWise では「データ処理パック」というパッケージを使うことで、収集したデータをゲートウェイデバイス上で処理・可視化することも可能です。
現場の要件も踏まえてエッジ側の構成を設計するようにしましょう。

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これらのポイントを踏まえた構成例が下記になります。
下記では、リアルタイム可視化が必要なデータのみ SiteWise に送り料金を最適化しています。同時に、StreamManager を使ってリアルタイム性が不要なデータは、IoT Analytics 経由で QuickSight に送っています。

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AWS IoT SiteWise サービス利用料金

最後に SiteWise の料金見積もりについてです。SiteWise の料金は少し分かりづらい部分があるので、公式のカリキュレータを使うことが推奨されますが、カリキュレータを使う上での注意点もあります。
ポイントを抑えて適切な見積もりを行いましょう。

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参考リンク

最後に

今回は SiteWise 導入時のポイントに絞って発表させていただきました。
製造業の現場でデータの可視化・活用方法について検討されている方のお役に立てれば幸いです。

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