[アップデート]AWS Healthの通知の管理を簡素化する「AWS管理通知」機能がGAされました

お疲れさまです。とーちです。

みなさん「AWS User Notifications」は使っていますか？このAWS User Notificationsの新機能として、AWS Healthの通知の管理を簡素化する「AWS管理通知」が利用可能になりました。

とりあえずまとめ

• AWS Healthの通知管理がより簡単になった
• 通知カテゴリごとに配信先を設定可能

AWS管理通知とは

AWS管理通知は以下のような特徴を持つAWS User Notificationsの１機能となっています。

• AWS Healthの通知管理を簡素化する機能
• AWS Healthの特定の通知カテゴリ（「Health Operations」など）ごとに配信先を設定可能
• 複数の配信チャネルをサポート
  • AWSコンソールモバイルアプリへのプッシュ通知
  • AWS Chatbot（SlackやMicrosoft Teams）
  • メール

なお、現状では「AWS Health からの AWS 管理通知のみがサポート」されていると記載があったのでもしかしたら今後AWS Health以外の通知も出来るようになるのかもしれません。

従来の方法との違い

これまでAWS Healthの通知を受け取る方法として

1. EventBridgeでAWS Healthイベントを検知し、Amazon SNS等で送信
2. AWS User Notificationsの「通知設定」から設定（裏側でEventBridgeルールが設定）

がありましたが、今回のアップデートでは、これらの裏側の仕組みを意識せずに設定できるようになっています。

通知カテゴリ

AWS管理通知では、以下のカテゴリごとに通知設定が可能です

• Security：セキュリティ関連のAWS Healthイベント
• Health Operation：業務影響のあるAWS Healthイベント
• Account-Specific Issues：アカウント固有のAWS Healthイベント。メンテナンス通知等が該当
• Billing Notification：請求に関するAWS Healthイベント

てっきりAWS Healthのイベントタイプのカテゴリ（Issue,Scheduled change等）に沿ってカテゴリ設定されているのかと思いましたが違うようです。
このあたりは実際に設定してみてどういった通知が来るか確認してみるのが良いと思います。

なお、更に詳細に（例えばAWS Healthの特定の種類のイベントだけ等）通知したい場合はAWS User Notificationsの「通知設定」から従来どおり設定してねといった旨のメッセージが表示されていましたので、そういったケースでは従来の方法で設定するようにしましょう。

各カテゴリの通知設定画面は以下のようになっています。

直感的に分かりやすい画面だなと思いました。
画面上部の「アカウント連絡先」はAWSアカウントごとに設定する「連絡先情報（＝プライマリ）」、「代替連絡先」に対して通知を送るかどうかを設定するトグルが配置されています。
また画面下部の「配信チャネル」では、Eメール、AWSコンソールモバイルアプリ、AWS Chatbotの３種類の通知先を追加できるようになっています。

実際の設定手順

それでは実際に設定してみましょう。

AWS User Notificationsの画面から、「AWS マネージド通知サブスクリプション」を選択し、「AWS Health通知を有効にする」ボタンを押します。

すると以下のように各カテゴリの通知設定（サブスクリプション管理）が開けるようになります。

Securityカテゴリを例に自分のメールアドレスに通知が来るように設定してみます。

まず、サブスクリプション設定を開きます

配信チャネルの追加からメールアドレスと名前を入力します。名前は入力しないと登録がされなかったので必須なようです。また名前に日本語は使えないようでした。

設定手順はこれだけです。分かりやすいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか？実際にAWS Healthイベントが発生しないと通知されないので実際に通知がくるところまでは確認できませんでしたが、かなり簡単に設定できることが伝わったのではないでしょうか？
今回は確認しなかったのですが、Organizationsを使っている場合は組織内のアカウント全体の AWS Health イベントを集約して通知することも可能なようです。こちらも気になるので機会があれば試してみようと思います。

以上、とーちでした。