[速報]ARMベースのプロセッサ”AWS Graviton Processors”を搭載したA1インスタンスがリリースされました! #reinvent

[速報]ARMベースのプロセッサ”AWS Graviton Processors”を搭載したA1インスタンスがリリースされました! #reinvent

Clock Icon2018.11.27

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はじめに

中山(順)です

AWSさん、CPU作っちゃったみたいです。

New – EC2 Instances (A1) Powered by Arm-Based AWS Graviton Processors

Introducing Amazon EC2 A1 Instances Powered By New Arm-based AWS Graviton Processors

A1インスタンスの概要

ざっくりまとめると以下のような感じです。

  • ARMベースのプロセッサ"AWS Graviton Processors"を開発
  • Graviton Processorsを搭載したホスト上で稼働するのがA1インスタンス
  • 実行するアプリケーションの言語によってはビルドし直す必要あり(スクリプト言語であれば不要)
  • 現時点でサポートされるOSは、"Amazon Linux 2", "RHEL", "Ubuntu"
  • 低価格
  • コンテナを実行するようなユースケースや開発環境などに適している
  • 現時点では、"US East (N. Virginia)", "US East (Ohio)", "US West (Oregon)", "Europe (Ireland)"で利用可能

やってみた

EC2インスタンスの作成

早速EC2インスタンスを作成してみます。 従来と違う部分だけ紹介します。

まず、AMIを選択する際にA1をサポートしているOSであればCPUのアーキテクチャを選択できるようになっています。

そうすると、インスタンスタイプの選択時にA1インスタンスを選択できるようになります。

CPU/アーキテクチャの確認

まずはCPUの情報を確認してみました。 こちらからはモデル名などを確認することができませんでした。

$ cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
BogoMIPS        : 166.66
Features        : fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 cpuid
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 8
CPU variant     : 0x0
CPU part        : 0xd08
CPU revision    : 3
$ sudo dmidecode | grep -A9 '^System Information'
System Information
        Manufacturer: Amazon EC2
        Product Name: a1.medium
        Version: Not Specified
        Serial Number: ec23b15c-6b3d-8cf9-54f8-1900894eb532
        UUID: EC23B15C-6B3D-8CF9-54F8-1900894EB532
        Wake-up Type: Power Switch
        SKU Number: Not Specified
        Family: Not Specified

ARMアーキテクチャであることはこちらのコマンドで確認できました。

$ uname -m
aarch64

料金比較

ざっくり、同一のコア数/メモリで3分の2以下の料金のようです。

インスタンス名 vCPU RAM EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 オンデマンド価格/時間 US East(N. Virginia)
a1.medium 1 2 GiB 最大3.5 Gbps 最大10 Gbps $ 0.0255
a1.large 2 4 GiB 最大3.5 Gbps 最大10 Gbps $ 0.0510
a1.xlarge 4 8 GiB 最大3.5 Gbps 最大10 Gbps $ 0.1020
a1.2xlarge 8 16 GiB 最大3.5 Gbps 最大10 Gbps $ 0.2040
a1.4xlarge 16 32 GiB 3.5 Gbps 最大10 Gbps $ 0.4080
インスタンス名 vCPU RAM EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 オンデマンド価格/時間 US East(N. Virginia)
c5.large 2 4 最大 3,500 最大10 Gbps $ 0.085
c5.xlarge 4 8 最大 3,500 最大10 Gbps $ 0.17
c5.2xlarge 8 16 最大 3,500 最大10 Gbps $ 0.34

まとめ

これまでにもCPUを特注したりルーター用にASIC作ったりしてたので自然な流れだったのかもしれませんが、ついにCPUを作っちゃいました。

レガシーなアプリケーションをそのまま動かすことは難しいかもしれませんが、環境によっては大幅なコスト削減が期待できますね。 東京にはいつ来るのかなー。

現場からは以上です。

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