Androidアプリ開発でスプラッシュを表示してみる(ActionBarのちらつき無しで)。

Androidアプリ開発でスプラッシュを表示してみる(ActionBarのちらつき無しで)。

Clock Icon2013.02.25

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今回は、Androidアプリ起動時にスプラッシュスクリーン(起動処理中画面)を表示するサンプルを作ってみようと思います。

スプラッシュ用のActivityを作成して切り替えてあげればいいのでは、と思いましたが、
そうすると、初回起動時に画面上部にタイトルやActionBarが一瞬表示されてしまう問題(おそらく仕様)が発生します。
なので、別のシンプルな方法で実現することにしました。
それは、テーマの背景でスプラッシュを指定する方法です。
では、実装していきます。

スプラッシュ素材の調整

まず、スプラッシュ素材をdrawableで作成します。
元となる素材画像を用意して、配置する位置を調整します。

drawable-xhdpi/splash_image.png

android_splash_without_actionbar_01

drawable-xhdpi/splash.xml
<layer-list xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" >

    <item>
        <shape android:shape="rectangle" >
            <solid android:color="#41828d" />
        </shape>
    </item>
    <item>
        <bitmap
            android:gravity="center"
            android:src="@drawable/splash_image" >
        </bitmap>
    </item>

</layer-list>

通常時のウィンドウ背景の実装

次に、通常時のウィンドウの背景をdrawableで作成します。

drawable-xhdpi/window_background.xml
<shape xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:shape="rectangle" >

    <solid android:color="#ffeeeeee" />

</shape>

スプラッシュ用テーマの指定

次に、スプラッシュ用のテーマを指定するため、「values」フォルダの「styles.xml」ファイルを修正します。
アプリケーションのテーマのwindowBackgroundにスプラッシュをセットし、
画面上部のタイトルを非表示の設定にします。
さらに、アプリ起動後の通常時のテーマも記述しておきます。

values/styles.xml
<resources>

    <style name="AppBaseTheme" parent="android:Theme.Light"></style>

    <style name="AppTheme" parent="AppBaseTheme">
        <item name="android:windowNoTitle">true</item>
        <item name="android:windowBackground">@drawable/splash</item>
    </style>

    <style name="NormalTheme" parent="AppBaseTheme">
        <item name="android:windowBackground">@drawable/window_background</item>
    </style>

</resources>

スプラッシュ用テーマの指定(3.0以降)

Honeycomb(3.0、v11)以降では、ActionBarが表示されてしまいますので、非表示の設定にします。
それと、スプラッシュをwindowBackgroundにセットしておきます。
修正する場所は、「values-v11」フォルダの「styles.xml」ファイルです。

values-v11/styles.xml
<resources>

    <style name="AppBaseTheme" parent="android:Theme.Holo.Light"></style>

    <style name="AppTheme" parent="AppBaseTheme">
        <item name="android:windowNoTitle">true</item>
        <item name="android:windowActionBar">false</item>
        <item name="android:windowBackground">@drawable/splash</item>
    </style>

</resources>

初期処理の実装

最後に、MainActivityの初期処理でスプラッシュの表示時間を調整し、テーマを通常時のものに差し替えます。

MainActivity.java
public class MainActivity extends FragmentActivity {

	@Override
	protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
		try {
			// ここで2秒間スリープし、スプラッシュを表示させたままにする。
			Thread.sleep(2000);
		} catch (InterruptedException e) {
		}

		// 通常時のテーマをセットする。
		setTheme(R.style.NormalTheme);

		super.onCreate(savedInstanceState);
		setContentView(R.layout.activity_main);
	}
}

動作確認

完成しましたので、動かしてみます。

android_splash_without_actionbar_02

スプラッシュが表示されました!!

android_splash_without_actionbar_03

画面起動後、ウィンドウ背景、ActionBarともに通常時の状態に戻りました。

まとめ

テーマの背景でスプラッシュをセットすると、スプラッシュ用のActivityを作成しなくて済み、
さらに、タイトルやActionBarのちらつきもなく、スプラッシュを表示することができます。
ただ、画面回転時などはうまく表示されないことがあるようです。
縦固定アプリの場合はそのまま使えますが、画面回転に対応したアプリの場合はご注意ください。

ではでは。

2013/09/09 追記

この方法では onCreate メソッドでスリープしており、UIスレッドを止めてしまうので実用的ではありません。
もしこの方法を使用するのであれば、十分ご注意ください。

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