クロスアカウントでも CloudWatch Metrics Insights が簡単に利用できるようになりました
こんにちは、森田です。
以下のアップデートで、Amazon CloudWatch cross-account observability 内で Metrics Insights がサポートされるようになりました。
本ブログでは、実際にクロスアカウントで Metrics Insights を使って集計をやってみたいと思います。
やってみる
クロスアカウント設定
CloudWatch 設定から、クロスアカウントでデータの確認ができるよう設定を行います。
モニタリングアカウント設定(連携先のアカウント)
まずは、モニタリングアカウント設定を行います。
モニタリングアカウント設定は、連携先のアカウントで行います。
設定時に、連携元のアカウントを指定します。
続けて、アカウントをリンクするためのリソースを選択します。
今回は、アカウント1つにのみ連携を行うため、任意のアカウントを選択して、URLをコピーを選択します。
ソースアカウント設定(連携元のアカウント)
ソースアカウント設定は、連携元のアカウントで行います。
ソースアカウントにサインイン後に、先ほどコピーしたリンクを開くと、以下のような画面が開きます。
必要な情報はすでに入力済みとなっているため、そのままリンクを選択します。
以下のようにリンク済みと表示されていることを確認します。
Metrics Insights を確認する
では、最後に、Metrics Insights クエリを実行して確認してみます。
Metrics Insights の実行は、連携先のアカウントで行います。
CloudWatch Metrics のコンソールを開き、数式を追加します。
追加するクエリは以下の通りです。
SELECT COUNT(CallCount) FROM SCHEMA("AWS/Usage", Class,Resource,Service,Type) WHERE Type = 'API' GROUP BY AWS.AccountId
上記のクエリでは、各AWSアカウントでのAPI呼び出し回数を取得することができます。
実際に指定すると、以下のように、各アカウントごとでの結果を一目で確認できるようになります。
最後に
今回のアップデートで、アカウントをまたがるようなアプリケーションの場合であっても監視やトラブルシューティングがより行いやすくなりました!
今回は、実際にクロスアカウント設定も行ってみましたが、非常に簡単に設定できますので、ぜひ試してみてください。