Alteryxで変な形のSpatial Objectを作ってみよう

Alteryxで変な形のSpatial Objectを作ってみよう

Clock Icon2018.07.04

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こんにちは、小澤です。

今回は、知っておくといつか役に立つかもしれなけど、すぐに利用シーンは思いつかないネタ記事ですw

AlteryxでのSpatial Objectの形

AlteryxのSpatial Objectには地図上の点、線、面の3つの種類があります。

これらのうち、線や面についてはかなり自由な形を表現できます。 例えば、曲がりくねってる川の情報を線で表現したり、細かい角の多角形で実質円になってる面を表現したりといったことが可能です。

特殊な面を作ってみる

さて、では「そんなものも作れるんだ!」ってなる面を表現してみましょう。

ドーナツ食べたい

まずは、これです。

なんともいえない感じで間が抜けていますね。 これは2つのSpatial Objectで表現しているのですが、Trade Areaツールを使って作成しました。

Trade Areaツールは、本来店などの位置情報を点で表しているデータから、その店の商圏エリアを指定するなどの際に利用するツールです。 この商圏エリアの範囲を指定する際に以下のような指定が可能です。

これは、点から半径0~1kmと3~5kmという指定をしています。 その結果、先ほどのような面が生成される、というわけです。

これは複数指定可能なので、3-5のみを指定すれば中心が空いたドーナツのような形にできましす、 さらに数を増やしていけばTrade Areaツールのアイコンようなエリア指定も可能です。

xor

続いて、以下のようなものを作ってみましょう。

2つの円の重なっている部分だけが対象になっていません。 ベン図風にみるとxorに相当するような図形です。

これを実現するにはSpatial Processツールを利用しています。

このツールは、2つのSpatial Objectを合体させて1つのSpatial Objectを作成するツールです。 この時の合体のさせ方にいくつか選択肢があります。

普通に合体させると、以下のような雪だるまが生成されることを期待するかと思います。

Spatial Processツールには合体のさせ方で色々なやり方を選ぶことが可能です。 ツールの設定にどのような形になるかわかりやすく書いてあるので迷うことはないかとおもいますが、「Create Inverse Intersction Object」を選択することで重なった部分を抜いた形のSpatial Objectが生成されます。

グニャっとさせる

さて、このように色々な形を表現できるSpatial Objectですが、スムーズな曲線なんかが欲しい場合なかなか作るのが大変です。 Poly Buildツールを使っても各点の間は直線で結ばれますし、Map Inputで曲線を描くのもなかなか難しいでしょう。

そんな時に形をグニャっとさせるのがSmoothツールです。

ちなみにツールアイコンはBufferツールやGeneralizeツールとよく似てるので注意しましょうw

まず、以下のようなデータがあるとします。

このデータをSmoothツールに入れると以下のような結果が出力されます。

グニャっとしましたw このツールの設定を理解するには地味に数学的な知識が必要になりますので、設定値についての解説は割愛します。 色々いじってみてどんな結果になるのか遊んでみるといいでしょう。

おわりに

今回は、AlteryxのSpatial Objectで色々特殊な面を作成してみました。 この内容だけだと、なんに使えそうかさっぱりわからないかもしれせんが、地理空間情報分析に強いAlteryxが提供している機能なので高度な分析が必要になった時にたぶん役立つと思います。

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