Alteryxと秘密のワークフロー:開発したワークフローを暗号化して共有する

Alteryxと秘密のワークフロー:開発したワークフローを暗号化して共有する

Clock Icon2018.09.20

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こんにちは。DI部の兼本です。

今回は、お客様から頂いたご質問の中から、ワークフローやマクロの暗号化についてご紹介します。

Alteryxが提供する「Gallery」では、開発したワークフローやマクロを社内のユーザやコミュニティに公開する機能が提供されています。

ワークフローをシェアすることでデータ分析業務全体の活性化を測ることは重要ですが、時には作成したワークフローのコアな部分を秘密にしておきたいこともあります。

そのような時に使えるのが、ズバリ「ワークフローを暗号化する」オプションです。

具体的にはどうするの?

よくあるシナリオとしては、独自に開発したマクロを他のユーザに共有する際にコアとなるロジックを非公開にしておきたいケースを考えてみます。

この場合、作成したマクロをDesignerで開き、

メニューから「オプション>アドバンスオプション>ワークフローを暗号化する」を選択します。

「ワークフローを暗号化する」ダイアログが表示されます。 保存するファイルの名称はオリジナルのマクロのファイル名の最後に「_encrypted」という文字列が付与された状態になっています。 ここで任意のファイル出力先を指定して「保存」ボタンを押下することで、暗号化されたワークフローやマクロを作成することができます。

注意:暗号化は不可逆的に実施されるため、暗号化済みのファイルから元の状態に戻すことはできません。暗号化を行うときは必ずオリジナルのファイルをバックアップするようにしてください。

暗号化をする際のオプションとして、以下の設定も可能です。

  • 特定のシリアルに制限する:リスト内にAlteryxのシリアル番号を列挙することで、指定されたシリアル番号を設定された環境だけで暗号化されたワークフローを使用できるようになります。
  • 暗号化されたワークフローの有効期限を設定する:暗号化されたワークフローは指定された日付に期限切れとなり、ワークフローを実行または使用できなくなります。

ところで、今回はせっかくなので、Alteryx2018.3で新しく追加されたPythonツールを使ってマクロを作成したのですが、Pythonツールを使用する際にはワークフロー全体の保存とは別にPythonツールのWorkbookを保存することを忘れないように注意してください。

しんやさんのエントリでも軽く触れられていますが、保存せずにPythonツールをぬけると、せっかくのコードが消失して悲しい思いをしたり、USのサポートに問い合わせて迷惑かけたりします。

大事なことなので2回言います。Pythonツールを使用する際にはワークフロー全体の保存とは別にPythonツールのWorkbookを保存することをくれぐれも忘れないように注意してください。

暗号化したマクロを使うには?

<p暗号化済みのマクロをワークフローで使用する手順は通常のマクロを使う場合と同様で、ワークフローの空白部分を右クリックして表示されるメニューから「挿入>マクロ>閲覧」を選択します。

マクロファイルの選択ダイアログが表示されるので、先ほど作成した暗号化済みのマクロを選択します。

ワークフローにマクロが追加されるので必要なツールを配置して実行し、マクロが正常に実行されることを確認します。

マクロを開く操作をしたところ、以下のダイアログが表示され、暗号化されたマクロの内容を閲覧することはできませんでした。

まとめ

いかがでしたか。 今回はワークフローやマクロを暗号化する方法について、ご紹介いたしました。

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