学習リモコンの「eRemote mini」をAlexaから利用してみた

学習リモコンの「eRemote mini」をAlexaから利用してみた

Clock Icon2017.12.31

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はじめに

一般的な家電の赤外線リモコン操作を学習し、スマートフォンのアプリやAlexaスキルから操作できる「eRemote mini」を入手し、 Amazon Echoからの音声操作を試す機会がありましたので紹介させて頂きます。

モバイルアプリ

スマートフォンで「eRemote mini」を操作するための専用アプリをインストールします。

公式設定マニュアル、ITmedia PC USER の「eRemote」紹介記事を参考に設定を行いました。

参考

WiFi手動設定

「eRemote mini」のWiFi設定に失敗する場合、手動設定で回避出来る模様です。

今回利用した、TP-Linkのルータ(Archer C7)とiPhoneSE(iOS 11.2.1)では、下記手順でWiFi設定を行いました。

■AP設定の手順

1.アプリTOP画面より右フリック

2.デバイス追加画面より、右上をタップし、AP設定を選択

3.eRemoteのリセットを長押しし、高速点滅状態にする

4.高速点滅状態から、一度離し、再度リセットボタンの長押し

5.ランプが1秒間隔が4回点滅の状態になります。

6.スマホの設定画面より、Wi-Fi接続をONにし、BroadlinkProvというアクセスポイント(SSID)が出ますので接続。

7.アプリに戻り、説明のポップアップが出ておりますが、OKを押し、右上の更新を押す

8.SSIDの一覧が出てきますので、お使いのルーターのSSIDを探し、パスワードを入力

9.接続成功と出ますので、スマホのWi-Fi接続をお使いのルーターに戻す。

10.セットアップが完了しておりますので、アプリを開き、操作できるかお試し下さい。

リモコン操作の学習

デフォルトの「照明」として登録したデバイスは、以下の発話での操作が確認できました。

今回、eRemotono「ON」「OFF」の項目に対し、家電のリモコンボタンの割当をおこないました。

  • 家電タイプ: 「照明」
  • 識別名: 「照明」
eRemote項目 サンプル発話
ON 照明をつけて / 照明をオンにして
OFF 照明をけして / 照明をオフにして
照明を明るくして
照明を暗くして

2017年12月29日時点、「eHome」アプリで家電タイプ「照明」として登録したデバイスのみが、 「LinkJapan」のAlexaスキルによりスマートホームデバイスとして認識します。

Alexaの操作対象とするエアコン、テレビは、家電タイプ「照明」として登録を行いました。

照明

オーム電機より販売されている、引掛シーリングに後付できるリモコンスイッチを学習させました。

識別名: リビングの明かり

eRemote項目 学習させたリモコンボタン 発話
ON 電源をオン アレクサ、リビングの明かりを、つけて
OFF 電源をオフ アレクサ、リビングの明かりを、消して

エアコン

パナソニックのエアコン付属のリモコンを学習させました。

識別名: リビングのエアコン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン 発話
ON 「自動」 アレクサ、リビングのエアコンを、つけて
OFF 「停止」 アレクサ、リビングのエアコンを、消して

テレビ

東芝製のテレビのリモコンを学習させました。

テレビ(電源)

識別名: リビングのテレビ

eRemote項目 学習させたリモコンボタン 発話
ON 「電源」 アレクサ、テレビを、つけて
OFF 「電源」 アレクサ、テレビを、消して

テレビ(消音、チャンネル)

  • 消音ボタン
  • 主要なチャンネルボタン
  • データ放送用ボタン

を「ON」「OFF」操作として学習させました。

Alexaからの利用は後述の「定形アクション」で行う前提とし、スキルの動作に干渉しにくい識別名で登録を行いました。

識別名: 消音ボタン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「消音」ボタン

識別名: 1チャンネル

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「1」チャンネル
  • 「1チャンネル」〜「9チャンネル」まで、デバイス登録を行いました。

### テレビ(データ放送用)

識別名: データボタン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「dデータ」ボタン

識別名: 青赤ボタン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「青」ボタン」
OFF 「赤」ボタン」

識別名: 緑黄ボタン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「緑」ボタン」
OFF 「黄」ボタン」

識別名: 決定戻るボタン

eRemote項目 学習させたリモコンボタン
ON 「決定」ボタン」
OFF 「戻る」ボタン」

Alexaスキル設定

スキルの有効化

Alexaアプリを起動、スキルの検索で「linkjapan」を検索します。

アカウントのリンク

「eHome」モバイルアプリ設定時に登録したメールアドレス、パスワードを用いて、アカウントのリンクを実施します

デバイスの追加

端末の検出 / デバイスの追加を実施すると、「eHome」の家電タイプ「照明」で登録したデバイスが検出されます。

動作確認

ここまでで、Alexaを利用して電源のオン、オフ操作は出来るようになりました。

  • Alexa、リビングの明かりを(つけて/消して)
  • Alexa、リビングのエアコンを(つけて/消して)
  • Alexa、リビングのテレビを(つけて/消して)
  • Alexa、(1チャンネル/4チャンネル)をつけて

定形アクション

2017/12/22にアップデートされたAlexaアプリ(iOS版バージョン2.2.874.0)から、 「定形アクション」が利用可能となりました。

「定形アクション」は事前に登録したスキルの実行を行う機能ですが、今回、任意の発話でスキルの命令を実現するための別名(Alias)として「定形アクション」を利用しました。

定形アクションの実行条件(発話)は文章の登録ができますが、一単語のみで設定する事で、文章表現のゆらぎや、誤発動をさける事ができました。

Alexaが意図した応答をしない場合、Alexaアプリの設定から「履歴」を確認します。

Alexaの予約後、辞書に無い、誤認識などが確認された場合、実行条件の表記を見直します。

一斉電源操作

アレクサ、おはよう

  • リビングのエアコンをオンにする
  • リビングの照明をオンにする
  • リビングのテレビをオンにする

アレクサ、おやすみ

  • リビングのエアコンをオフにする
  • リビングの照明をオフにする
  • リビングのテレビをオフにする

テレビチャンネル操作

アレクサ、NHK
  • 1チャンネルをオンにする
アレクサ、二チャンネル
  • 2チャンネルをオンにする
    • 「eテレ」の発話は認識しなかった為、暫定登録。
アレクサ、日テレ
  • 4チャンネルをオンにする
アレクサ、テレ朝
  • 5チャンネルをオンにする
アレクサ、tbs
  • 6チャンネルをオンにする
アレクサ、テレ東
  • 7チャンネルをオンにする
アレクサ、フジテレビ
  • 8チャンネルをオンにする
アレクサ、tokyo mx
  • 9チャンネルをオンにする

データ放送

アレクサ、データ放送
  • データボタンをオンにする
アレクサ、決定
  • 決定戻るボタンをオンにする
アレクサ、戻る
  • 決定戻るボタンをオフにする
アレクサ、青
  • 青赤ボタンをオンにする
アレクサ、赤
  • 青赤ボタンをオフにする
アレクサ、緑
  • 緑黄ボタンをオンにする
アレクサ、黄色
  • 緑黄ボタンをオフにする
アレクサ、消音
  • 消音ボタンをオフにする

まとめ

「eRemote Mini」、赤外線リモコンに対応した家電の電源オン、オフ操作に加えて、 定形アクションで一工夫する事で、Alexaからの操作を実現することができました。

今後の公式スキルや、定形アクションの機能強化にも期待ですが、 VUI(Voice User Interface)の可能性や、向き不向きなどを手軽に体験できるデバイス「eRemote Mini」。 Amazon EchoやEcho Dotのお供として、ぜひお試しください。

動作例

  • 明かりをつけて

  • データ放送 → 天気予報(青ボタン)

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