2021年10~12月のMAD事業部メンバーのOSSコントリビューションについてご紹介します

2021年10~12月のMAD事業部メンバーのOSSコントリビューションについてご紹介します

Clock Icon2022.01.20

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CX事業本部MAD事業部の新井です。

MAD事業部では今期からKPIの1つとしてOSSへのコントリビューション数をカウントしています。

前回に引き続き、第2Qである10月~12月における各メンバーのコントリビューション実績を紹介していきたいと思います!

OSSコントリビューション実績一覧

以下が各メンバーによるコントリビューション実績です。

広義の貢献(コントリビューション)という意味で、Pull RequestだけでなくIssueの起票も含めています。

AWS CDKのaws-syntheticsのScheduleクラスにcron用のstaticメソッドを追加

AWSのデプロイツールaws-cdk大澤がコントリビューションしたものです。

Amazon CloudWatch Syntheticsでサポートされたcron式はCDKでも利用できていましたが、新たにstaticメソッドを追加することで、Schedule.expression('cron(0 0,8,16 * * ? *)')Schedule.cron({hour: '0,8,16'})とより簡潔に記述できるシンタックスシュガーを提供しています。

利用者としてはより簡潔にコードが書けるようになるため、こういった修正は嬉しいですね。

bugsnag-jsのplugin-aws-lambdaをTypeScriptで使った際に、plugins should be an array of plugin objects, got [null]エラーになるバグの報告

Javascriptのエラーを検知してくれるライブラリbugsnag-js佐藤がコントリビューションしたものです。

こちらのドキュメントにしたがってLambda用のプラグインをインストールしたところエラーが発生するという不具合を報告しています。こちらは既に修正済みとなっています。

OSSでIssueを報告する際は、言語も文化も違う人とのテキストコミュニケーションになるため、報告にも一定以上の品質が必要だと思います。 「情報量は適切か?」「問題の切り分けはできているか?」「再現性はあるか?」など、レビューワーへの負担をなるべく減らすのが重要だと思います。

なにが言いたいのかというとこのIssueの起票はベリーグッドということです。

AWS Copilot CLIでALBのターゲットグループのプロトコルバージョンを利用できるように実装

私のcopilot-cliへコントリビューションです。

ALBのターゲットグループではいくつかのプロトコルバージョンが利用できますが、Copilotでこちらを指定する方法がなかったのでPull Requestを送りました。 これにより、CopilotでgRPCサーバーがデプロイできるようになりました。

Zennの方にブログ「AWS Copilot CLIでECSにgRPCサーバーをデプロイできるようになったよ」も書いたので、興味のある方は試してみてください。

旧バージョンで修正したはずのログが過剰に出力される問題が再発していたので報告

私のgo-grpc-middlewareへコントリビューションです。

旧バージョンで修正したはずの問題が再発していたのでIssueとして報告しています。現在のところ何も返信がないため、バージョンを固定することとで回避しています。

motoにAPI Gatewayのbase path mappingまわりのモック処理を実装

AWSのサービスをモックしてくれるPython用ライブラリmoto岩田がコントリビューションしたものです。

こちらは、API Gatewayのbase path mappingまわりのモック実装で計5つのPRを挙げています。すごいですね。

数あるAWSサービスのモックツールの中でも、motoは一番シンプルに組み込めるので、とても重宝しています。 かねてよりコントリビューションしている岩田氏には感謝です。

motoでは、モックの実装カバレッジの一覧が見れるので興味のある方は、コントリビューションしてみてはいかかでしょうか。

まとめ

以上、MAD事業部メンバーによるコントリビューション実績でした!!

最近では、

Log4j2にゼロデイ脆弱性がみつかり、メンテナが無償で作業しているにもかからずOSSライブラリへの批判が殺到したり、

colors.jsfaker.jsの開発者がOSSライブラリへフリーライドしている企業への報復として、意図的に破損したバージョンをリリースしたりと、

OSSメンテナと利用者・企業の姿勢が問われるニュースがありましたね。

OSSに対する意見はさまざまあると思いますが、一開発者としては、大きな仕組みの上に乗っかっていること忘れず、善意で自分の時間削っている人達へ、少しでも手助けができればと思っています。

今後も継続的にOSSにコントリビューションしながら、定期的に実績を紹介していければと思います。

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